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視力低下と腰痛、そしてコロナによる大会延期を乗り越えて

 一方で、リオからの5年間には多くの葛藤もあったという。その道のりは決して順風満帆ではなかった。

 前述のように話題となったサングラスの着用理由について、水谷は「オシャレです」と嘯いている。だが、2019年には視力の低下から「競技中にまぶしくてボールが見えない」状態だったことを明かしている。ショーアップされた会場の照明やLED広告が卓球台に反射し、「ボールが視界から消えてしまう」という症状が出ることがあったという。

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 はっきりとした原因は分からず、そこからはカラーコンタクトやサングラスで調整をしてきた。加えて、東京五輪が近づいていた2019年末には、腰痛の悪化で大会の欠場を余儀なくされることもあった。新型コロナウイルスによる1年間の大会延期も、心身ともに大きな影響を受けたはずだ。

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 そんな5年間を振り返って、万記子さんは声を詰まらせた。

「体のことは、本人しか分からないものですから…。こちらから声をかけるとしても、何もしてあげられない。けれども、一緒にのりこえてきたという感じですね」

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 水谷は試合後の深夜、自身のTwitterで「ありえねぇだろ~」と投稿。金メダル、国旗、号泣の絵文字で金メダル獲得の嬉しさを表現した。

 現在熱戦が続いている男女シングルスに加えて、8月5日、6日には団体決勝戦も残っている。混合ダブルスでの金メダルが、日本卓球界の追い風となるだろうか?