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《連続不倫訴訟》40代電通マンを“被害女性の会”が追い詰め、ついに初公判! X氏は直撃に「同時進行の恋愛の一環」――2021上半期BEST5

genre : ニュース, 社会

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C子さんのケース「単身赴任先の名古屋で出会った」

 2019年秋にA子さん、B子さんと破局したX氏は、その年末から転勤先の名古屋で単身赴任生活をスタートさせていた。A子さんとB子さんがゼクシィに通報したことで「ゼクシィ縁結び」のアカウントをはく奪されていたX氏だったが、名古屋では「Pairs」という別の婚活アプリを用いて懲りずに女性を物色していた。そしてさらに名古屋で“犠牲者”が出ることになる。

X氏が「Pairs」に登録していたプロフィール。東京時代より収入が増えている

 年が明けた2020年1月23日にPairsを通してX氏と出会い、2月20日から交際を開始したのがC子さん(39)だ。C子さんは東京と名古屋に拠点を持ち、医療関係の仕事を複数掛け持ちしているキャリアウーマンである。

「授かり婚だったら理想だね」

「初回のデートで、『もうすぐ40歳になるので子供が欲しい』という話をしたところ、『授かり婚だったら理想だね』、『子供ができなくても養子をとろう』と前向きに話してくれたのがXさんでした。その後数回のデートを重ね、『こういうのちゃんとしたい。付き合ってください』と言う彼の申し込みで、交際をスタートしました。

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X氏の名古屋の自宅でのC子さん。写真の左奥にはA子さんが購入したガウンも見える

 Xさんは自分のことをブラジルクォーターと話していて、焼けた肌が健康的なやり手の経営者という風貌でした。『僕はブラジルの血が入っているから』が口癖で、付き合ってからは毎日のように愛を囁くんです。中学から大学院まで慶應に通ったと言い、紳士的でディスカッション好きなところも魅力的でした。いつも『放送局さんと打ち合わせ』といって深夜や早朝に頻繁に出かけて行くので、マスコミの仕事って大変なんだなあと思っていましたね。

 会うのはいつも名古屋の中心地にある彼のマンションです。彼が『C子の手料理が食べたい』と言うので、いつもタッパーにポテトサラダやカレーの作り置きを作っていました。夏には海鮮を買いに知多半島までドライブしたこともあります。『C子、俺の家に来た時はこれを着るんだぞ』と、お揃いのジェラートピケのガウンも用意してくれていて、とても楽しい毎日でした」

X氏とC子さんのLINEのやりとり

男性ファッション誌に彼らしき人物と妻子の写真が

 しかし早くから、C子さんが不安を感じる“事件”も起きていた。

「私は彼以外と関係を持っていないのに、性病に感染してしまったのです。『なんでだろうね』と話しながら彼と一緒に治療したのですが、数カ月してから彼から『もう一度抗生剤ちょうだい』と言われたんです。それで、他に女性がいることを悟りました」

 徐々に猜疑心を持つようになっていたC子さんは、ふとしたことをきっかけにX氏の素性を知ってしまう。

「付き合うようになって8カ月くらいたった2020年の10月頃、たまたま目にした水道料金の用紙に書かれた氏名が、名乗っている名前と違ったんです。『嘘をつかれていた』と確信してネットでその名前を検索したら、男性ファッション誌に彼らしき人物が妻子と一緒の写真が載っていました。奥様の名前も載っていたので、インスタグラムを探して奥さんに連絡を入れました」