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《連続不倫訴訟》40代電通マンを“被害女性の会”が追い詰め、ついに初公判! X氏は直撃に「同時進行の恋愛の一環」――2021上半期BEST5

genre : ニュース, 社会

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「貞操権侵害」で訴訟を起こしたA子さん、C子さん

 現在D子さんは名古屋で訴訟の準備を始めている。そしてA子さんとC子さんは東京で、X氏を相手取り、貞操権侵害を理由にそれぞれ200万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしている。貞操権には性的な関係を結ぶ相手を選ぶ権利が含まれており、相手が既婚者であることを隠していた場合や、結婚する気がないのに結婚する気があるように振る舞って性的な関係を持った場合、その権利が侵害されることになる。C子さんはこう語る。

「彼に騙されていると知った2020年10月頃、すぐに弁護士に相談して民事裁判を起こそうと決めました。ちょうど同時期に“被害者の会”に参加したので、『誰か一緒に訴えを起こさないか』と話を持ち掛けたところ、A子ちゃんが『私もやる』と手を挙げてくれて。B子ちゃんもサポート役として雑務を担当してくれています。みんな仕事を抱えながら地道に証拠を集めて、2021年の2月5日に訴状を提出しました」

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4月14日、東京地裁の初公判に被害女性が集結

 4月14日には、東京地裁で民事訴訟の初公判が開かれた。原告側の弁護士と裁判官が書類の確認をして5分ほどで閉廷となったが、傍聴席には名古屋在住のD子さん以外のA子さん、B子さん、C子さんが並んでいた。X氏は法廷に現れなかった。

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 4人とX氏の妻は今も定期的に連絡を取り合っていて、直接会って食事をすることも、テレビ通話で長電話することもあるという。最初はX氏の悪口が主な話題で、X氏が妻に無断で代々木の自宅から高級鍋を勝手に持ち出して女性にプレゼントしたり、会話の端々にブラジル要素を入れ込んでくることなどが次々に発覚。C子さんの手料理をD子さんに振る舞ったり、A子さんが買ったガウンを名古屋まで持ってきていたこともわかった。

 さらには大阪や京都でも婚活アプリを使って女性と出会っていたことが判明し、A子さんらは新たな“被害女性”たちとも連絡を取り合っている。

 しかし最近はX氏以外の話題で盛り上がることも増え、“戦友”としての絆はいっそう固くなっているという。

「X 被害者の会」という5ちゃんねるのスレッドも、「被害を受ける女性がこれ以上増えないように」(B子さん)という願いを込めて、A子さんたちが作ったものだ。しかし時折、身に覚えのない投稿があるという。

5ちゃんねるに立てられた「被害者の会」のスレッド

「私たちは法的な問題も考えて、本名や住所などの個人情報は載せないことに決めています。でもたまにXの被害者だという人が、本名も住所も奥さんの名前も載せているのを見かけることがあるんです。要するに、私たちの他にも被害者がいるということですよね。いったい彼はどれだけの女性を傷つければ気が済むのでしょうか」(D子さん)

取材に答えるD子さん

 取材を進めると、彼女らが口をそろえて語ることがあった。それは「本気で結婚したい、子供を産みたい」と思っていたことだ。

 B子さんが語る。

「A子もC子もD子も私も、経済的には1人で生活していけるだけの稼ぎはあります。ですが皆、40歳という節目を前にしたときにやっぱり子供を産みたい、人生のパートナーを得てこれからの人生を生きていきたいと思った。40代で出産する人は増えているけれど、体への負担やリスクはどうしても高くなる。この歳での妊娠出産は、少しの時間も無駄にできないんです。その焦りに付け込まれたのが情けないと同時に、怒りを感じます」