ビジネス用語会話が「ちゃんとコントに」
――お2人の焦った表情も面白かったですが、あれはリアルな気持ちから出たものでもあったんですね(笑)。ということは、取引先の女性が話すビジネス用語もお三方で作られたと。
後藤 そこも基本、あの男の子が送ってきてくれた動画が元になってます。英語を使わないといけない会社で働いてるみたいで、ビジネス用語の事例をめっちゃ知ってたんやと思います。
福徳 本番はキーワードだけ書いてやってたんじゃないですかね。
後藤 僕らも彼らのビジネス用語だらけの会話は、ほんまになんにもわからなかった。
福徳 新入社員が途中、海外からかかってきた電話に出て、英語を喋るじゃないですか。それも僕らは本番まで知らなかったことで。
後藤 電話がかかってくる設定はあったんですけど、まさかあんなに達者な英語しゃべるなんで思ってませんでした。あそこは彼が喋りながら、別の端末から音を鳴らして、電話に出たふりをして英語で喋ってくれてるんです。
――あの2人の横文字だらけの会話に圧倒されましたが、ふと我に返って耳を傾けると、「次世代のスマホは食べられるか食べられないかが重要だ」みたいな会話になっていたりして。
福徳 そうなんです。ちゃんとコントになってるのもすごいですよね。
「あっ、一緒にコントしてた人や!」
――ネタサロンの会員のみなさんとは、コント以外で関わることもあるんですか?
後藤 実際に会ったことは一度もないですねぇ。
福徳 今やっている単独ライブ中、舞台上から何気なく客席を見て、「あっ、一緒にコントしてた人や!」と気づくことはあります。少し見渡すと、あそこにもおる、あそこにもおるってなるのはちょっと面白いですね。
――ほかに、ネタサロン会員の動画が発端になったコントはありますか?
福徳 「冒険家のくせに顔に経験出てない奴」とかもそうですね。
――後藤さんがオンラインでインタビューする団体が、過酷なヒマラヤ山脈の登山チームなのに、経験が顔に出ていない普通の大学生みたいな人ばかり。見た目と経験の差が面白いコントですよね。
福徳 元々、不動産屋の演技を動画で募集していたんです。ほんなら、中学生みたいな女の子が不動産屋のふりして送ってきて。「どこが不動産屋やねん!」ってなって(笑)、そのギャップの面白さからコントにしようということになりました。