渉外弁護士を目指して東京大学に入学、在学中に司法試験予備試験に合格し、クイズプレーヤーとしても活躍した著者。彼女が実践する、効率の良い勉強法を紹介した本書が人気だ。
「東大生の勉強本は男性著者が多いので、鈴木さんを著者に立てることで、女子中・高生をエンパワーメントしたいという思いがありました」(担当編集者の平井榛花さん)
SNSを通じてファンと交流する中で、塾に通いたくても通えない学生がいるなど、教育格差を痛感していた著者の思いもあり、「読者の家庭教師になったつもりで」執筆されたという。
「読者の成績を上げるという具体的な目標のために、初めから読んでいけばステップアップできる構成になっています」(平井さん)
序章では勉強する目標・計画の立て方を詳しく解説、1章から順に、問題を解く考え方、知識を自分のものにする覚え方、勉強を続ける環境づくり、結果を振り返っての修正法、と実践しやすく時間軸に沿って章立てされている。さらに5章では科目別の攻略法や東大推薦入試の体験談も。
「著者の人柄が伝わるコラムはファンの方にも好評。中・高生が『光ちゃんのおかげで成績が上がった』とSNSでつぶやいてくれている他、3、40代の読者からも、資格試験に役立ったという声が聞こえてきています」(平井さん)
2020年12月発売。初版1万7000部。現在9刷8万5000部(電子含む)