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“電波少年”土屋敏男が、映画の被写体に萩本欽一を選んだワケ

土屋敏男――この人のスケジュール表

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『進め!電波少年』で一世を風靡した土屋敏男さんが初めて監督をつとめた映画『We Love Television?』が完成した。被写体は、“視聴率100%男”と呼ばれた萩本欽一だ。

「二〇一〇年にある番組で欽ちゃんに会った時、まだ視聴率30%の番組を作ろうという意欲を燃やしていたことに驚いたんです。だから翌年『欽ちゃん!30%番組をもう一度作りましょう(仮)』という番組を作った。30%を取るというのは奇跡を起こすこと。その奇跡をかつて起こした人にもう一度起こしてくださいと言ったらどうするか撮ってみたくなったんです」

 土屋さんは『電波少年』流の“アポなし”で欽ちゃんにオファー。「なにか番組のアイデアが浮かんだらカメラに向かって喋ってください」と自撮り用のカメラを渡した。

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「今まで映画は監督やカメラマンが駆けつけないと始まらなかったけど、この手法なら本人さえいれば撮れるんです」

 奇しくも二〇一一年。東日本大震災や相方・坂上二郎の死を受けた直後の欽ちゃんの生々しい表情が映し出されている。しかし、映画公開までに約六年の歳月がかかった。

「最後をどうするのか、もうちょっとあるんじゃないかと思って完成できなかった。そしたら映画のエンディングで使ったあの映像が撮れたんです。それは絶対に諦めない“いま”の萩本欽一そのものの姿でした。ああ、これは二〇一七年に公開すべき映画なんだと思ったし、自分の中で新たな“萩本欽一伝説”ができました」

INFORMATION

映画『We Love Television?』
11月3日より全国ロードショー
http://kinchan-movie.com/

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