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すぎやまこういち氏は「代表的な右翼人士」

 世界的に不評の多かった開会式を巡るゴタゴタも、何かあるたびに詳しく報道されている。また選手団の入場行進でドラゴンクエストの曲が使用された作曲家すぎやまこういち氏についても同様だ。英語圏では米ニュースメディア「Daily Beast」(同年7月23日付)が詳細に報じたが、韓国でも「中央日報」「ソウル新聞」「アジア経済」などが「代表的な右翼人士」「性的少数者(LGBT)に対する差別発言でも有名」「五輪の理念に正面から反する」といった非難の声を紹介した。

ドラゴンクエストの作曲家として知られるすぎやまこういち氏 ©️時事通信社

 聖火の最終ランナーとなった大坂なおみ選手に対して日本で起きた人種差別的なバッシングも、詳しく報じられている。「聯合ニュース」(同年7月28日付)は米「New York Times」(同年7月27日付)の報道をほぼなぞる形で、「(日本)社会の一部では、いまも日本人の定義を狭めて外国に排他的な感情が強い」「日本で“ハーフ”と呼ばれる人々は、日本で生まれた場合でも完全な日本人として扱われない」などの指摘を伝えた。

聖火リレーの最終走者となった大坂なおみ ⒸJMPA

 東京都や五輪関係のコロナ陽性者数も連日報じられ、日本でのエピデミックに大きな懸念が寄せられている。米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、新型コロナウイルス感染症による10万人あたりの死亡者数は韓国4.03に対して日本は12.02(7月30日現在)。韓国にとっては対岸の火事ともいえるが、大会の行方を不安視する報道は多い。

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 深刻なコロナ禍のなかで開催されている異例ずくめの東京五輪。残る日程でどんなドラマが日韓で繰り広げられるのか、まだまだ話題は尽きない。