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「近所でも『あっ』て指さされました」

——結婚に対して周りから反対はありましたか?

美奈子 私はなかったですね。もう4度目なので、自分で責任を持って考えるならばそれでいいよという感じで。それに私の母ともすごく仲よかったんです。今までの夫の中でダントツで。なので母もすごく嬉しがっていましたね。

義人 僕の周りは正直反対の声はありましたね。いきなり6人の父親になるんですもん。経済的にも精神的にも「お前、大丈夫なのか?」「本当に覚悟はあるのか?」って。ただ、自信だけはあったので、最後はみんな祝福してくれました。

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——結婚してから『ザ・ノンフィクション』で密着取材を受けていますよね。

美奈子 声がかかったので受けましたね。本当に大変でしたよ。あれ全部リアルですからね。

義人 最初、密着取材を受けるのは不安でした。それこそ美奈子のように切り取られて一部分だけ放送されることで、世間からいろんなことを言われるんじゃないかと思っていました。

 最初はカメラが止まるたびに「こんな感じで大丈夫ですか?」とか「本当にこれでいいんですか?」って聞いてました(笑)。リアル過ぎてこんなのどこが面白いの?って(笑)。

仲よさそうに遊ぶ美奈子さんと義人さん ©末永裕樹/文藝春秋

美奈子 その姿を横目に見てました(笑)。私はもう慣れていたし、これは使いそうとかここは使えなそうとか、なんとなくわかっていたので。

「子どもたちにとってこんな生活はまずいんじゃないか」とかいろいろ言われたけど、そこは切り取られた部分だから。何カ月も密着されていて、それが2時間になるんだから、激しい部分が放送されてしまうのは当然だし。

義人 『ザ・ノンフィクション』の放送された翌日とか、近所でも「あっ」て指さされましたよ。やっぱり印象が悪かったから。テレビって尺が決まっていて、放送日が決まっていて、撮れ高の中で視聴率が取れそうなものだけを抽出してつないじゃう。だから、前後が全部ダイジェストというか、ケンカの部分ばっかりフィーチャーしちゃって。まあそれもいい思い出ですけどね。


——義人さんは思春期に入ったしおん(長男)くんと衝突していましたよね。

義人 ぶつかりましたね。だんだんと彼も大人になってきたし、僕に対して思うこともあったんでしょうね。上2人は家に帰ってこないこともありました。

美奈子 あの頃の義人くんはすごく大変そうでしたね。子育てってなんだよって、もがいていました。年頃の男の子とどう接していいかわからない、反抗してきたらなんて言えばいいかわからない、わからないことだらけだったと思います。でもそこを乗り越えてからは、私が言うのもなんですけど、すごく成長しました。父親としてだんだんと威厳が出てきたというか。