このコロナ騒動以降、いつのまにやらお茶の間界隈でも定着したDIY人気。キッチンの棚から巨大ガレージまで、すっかりテレビや雑誌でおなじみの企画となりました。ブラッと郊外の巨大ホームセンターに行ってみれば、そこにはワクワクするような工具や資材があふれんばかりに陳列されています。せっかくの自粛生活、旅行にも行きづらい今日この頃。ひとつ自分もチャレンジしてみようという方も多いのでは?

 そんなあなたに、ぜひオススメしたいDIYが「ウッドデッキ」です! 屋外の自由な空間と、屋内リビングの居住性を兼ね備えたウッドデッキは本当に快適。実際、DIY愛好家の間でも人気が高く、専門の解説書も多数発刊されています。大きく広いウッドデッキで、家族みんなでバーベキュー。楽しそうですね。

今回のテーマは四畳半のウッドデッキDIY。上達すれば、こんな屋根付き巨大ウッドデッキも夢ではない

 しかし人間が乗って活動するウッドデッキは安全性も重要。「屋外に床を作るなんて初心者には無理だろ」と思う人も多いでしょう。

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 でも、ウッドデッキって実際はそんなに難しいものでは無いんです!

 ごくシンプルにいってしまえば、巨大なスノコが地面に置いてあるようなもの。たしかに安全性も大切ですが、どこまでを求めるかは用途や目的と相談して決める部分も少なくありません。

写真の阪口家のように気合いを入れて二十畳&屋根までつけるとなると大変だが、ウッドデッキ自体は「スノコ」のようなものと気軽に考えてみよう

 今回は、私がたった3ステップでできるウッドデッキの作り方をお伝えします! 記事中の写真は、私が実際に自分の家でウッドデッキを作った時のもの。規模は大きく、屋根までついてますが、基本的な部分は同じです。ケガには気をつけつつ、でも気負いすぎない軽い気持ちで、チャレンジしてみてください

何が必要? 意外と簡単? ウッドデッキ作り「はじめの一歩」

 作業に入る前に、まずは道具と材料集めから。

作業に入る前にまずは用意する木材。今回は「定番品」を使う

 今回のウッドデッキは日本の住宅建築では定番の9cm角と3cm×9cm角の材木だけで作ろうと思います。理由は、9cm角材は小型家屋の柱などに、3cm×9cm角材は住宅壁内の構造材に使われる規格材で、日本全国どこの材木屋さんでも大量に在庫している定番品だから。他にもいろいろ便利なサイズの材木もありますが、使う種類を少なくすると廃材も減るので、環境にもお財布にも優しいのです。

これが束石。手前の大きいのが羽子板付き束石。後ろは予算をケチって購入したコンクリブロックの束石

「ウッドデッキ(=巨大スノコ)」がのる基礎も必要です。これには便利な羽子板付き束石(ウッドデッキを床下から支えるために一定間隔で配置する、接続パーツのついた石)を使います。あとは束石の下に敷く砂と、材木用のネジを買っておきましょう。これで材料は十分です。

 これら資材をどれだけ買えば良いかですが、参考までに畳4.5枚分のウッドデッキを例に挙げますと、

 3cm×9cm角3m材木:44本(800円/本)

 9cm角3m材木:2本(2000円/本)

 羽子板付き束石:16個(500円/個)

 砂20kg:3袋(200円/袋)

 木工用ネジ75ミリ:4箱(500円/個) 

 です。必要に応じて、好みの塗料なども用意すると良いでしょう。

砂を忘れずに
木工用のネジは少々多めでも大丈夫

 四畳半ウッドデッキの大きさは、おおよそ縦3m、幅3m。この数字を見てピンときたあなたは鋭い! そう、購入した材木の長さと同じなのです。これなら使用する材木の切断箇所を最小限にすることができます。もちろん使用上も問題なしで、家族でBBQするには十分な大きさなのです。