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総工費5万円!窓から広がる“無限大”の夢スペース「憧れのウッドデッキ」3ステップDIY《徹底実演&写真多数》

2021/08/21
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ステップ3「嬉しい楽しいデッキ張り」

 ここまでで脚回りが完成したら、もうウッドデッキはできたも同然。後に残るのは、デッキ表面の床板張りだけです。上から木ネジを打ち込むだけなので、作業は簡単ですし、どんどん美しいデッキ空間が完成していく。気分はルンルンのたのしい時間です。

ステップ3までくれば、あとは楽しくデッキを張っていこう!

 ただせっかく作るウッドデッキ。より美しく、より快適に使えるよう最後の仕上げにも気をつけたいもの。そんなデッキ張りのアドバイスはこちら。

1、表面につかう板の裏表を確認しよう

2、ネジ穴はまっすぐ並べる

ステップ3のアドバイス1:表面につかう板の裏表を確認しよう

ステップ3のアドバイス1:表面につかう板の裏表を確認しよう。板には裏と表があり、じつはそれぞれ性質が違うのだ

 突然ですが、板には裏と表があることをご存知でしたか?

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 板は当然、樹木から切り出して作られています。この時の切り出し方で曲線の混じった木目の板目と、直線に近いまっすぐな木目が出る柾目に分けられるのですが、普段木工DIYの世界で使われるのは板目。

 で、この板目板が自然木の中にあった時、木の表面に近い側が木表、中心に近い側が木裏となります。

図解した様子。使用目的によって表裏を使い分けよう

 この裏表の使い方は、板の使用目的によって変わりますが、覚えておきたいのは「表側が凹むように曲がる」「表側が滑らかで、裏側がささくれやすい」の2つ。通常の大工仕事では、木表側を上面にして使うのが一般的です。

 ただし屋外にあるウッドデッキだと話が変わり、木裏側を上面にして使われることが多いです。木表側が凹む形になるので、雨水の排水が困難になるのです。またウッドデッキは土足の場合が多く、ささくれを気にしないのも理由の一つ。もちろんデッキ上を土足厳禁の素足エリアにする場合は木表がオススメなので、どちらを選ぶかはあなた次第。使用状況をよく考えて選びましょう。

ステップ3のアドバイス2:ネジ穴はまっすぐ並べる

 次にネジ打ちのお話。といっても何も難しいことはありません。材木が整然と並ぶ美しいウッドデッキを目指すなら、床面に見えるネジ打ちのラインもまっすぐ均等に並んでいてほしいもの。あまった材木を定規にしてネジ打ちすると良いでしょう。この一手間で見た目だけでなく、ネジ打ちのラインがずれて下地に刺さらないというミスも防げます。

ステップ3のアドバイス2:ネジ穴はまっすぐ並べる。それと同時に、床板同士の間隔を均一にするとより美しい。薄い板をガイドに使うと良い
ネジ穴をまっすぐ並べると、見た目がきれいになるだけでなく、ネジ打ちのラインがずれて下地に刺さらないというミスも防げる

初めてでも土日4日で作れる! 忘れないことは…

 さあこれで、ついにウッドデッキも完成です! 初めてでも週末土日を2回、計4日もあれば作れると思います。それなりに手間はかかりますが、巷間言われているほど難しいこともありません。

そうこうしていたらいよいよ完成! 四畳半なら土日が2回あれば、十分完成できる!

 最初の穴掘りでへばったり、材木の切断をミスったり、ネジを打ち損ねたりと、失敗は多々あるでしょう。でも、いってしまえば日曜大工。なんの失敗もなく完全な製品がほしいならプロにお任せすれば良いのです。せっかくのDIY作業、失敗も楽しみましょう。一度、全てを自分で作れれば、その後のリカバリーは全部自分でできるようになります。

阪口家の場合は屋根までつけてしまった…筆者の二十畳屋根付きウッドデッキ自作写真は次の写真から!

 ウッドデッキは、その大きさから敷居が高そうに思われますが、実際の作業は比較的簡単です。もちろん人が乗って動き回る床なので、安全のための配慮は必要ですが、実用シーンと照らし合わせれば、それほど心配しすぎることもありません。皆さんもぜひ、オリジナルのウッドデッキ作りに挑戦してみてください!

写真=阪口克

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