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演技からファッション、植物収集まで… “ギャップ俳優”滝藤賢一が思う「仕事のために一番必要なこと」

2021/08/19
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「家庭も仕事も楽しんで、頑張っていこうぜ」

――滝藤さんは今44歳。家庭に仕事に、非常に充実した40代を過ごされているように感じます。

滝藤 今、人生のちょうど半分くらい。あと40年だとすると、次の20年を父親として、俳優としてどうやって生きていくのかという時でもある。その次の20年は子供もみんな巣立って、ママと2人きりになるので、そこを楽しめるように今、頑張っていかなきゃいけないなって感じています。海外旅行をいっぱいしたいので、そのために英語の勉強も始めたし、残りの人生が、今以上に楽しい40年になるといいかなって。

 こんなこと言うのもあれですけど、前半の40年は苦しいことのほうが多かったかもしれないです。20代のころは仕事がなく、アルバイトばかりだったし、仕事をいただけるようになった30代はもう信じられないくらい働きました。無我夢中で走りましたよ。家族ができたり、子供を授かったり、自分の人生が目まぐるしく動いた時期でもありました。

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――苦しい時代を過ごしてきたからこそ、家庭も仕事も楽しみたい、と。

滝藤 20代、30代のころはまったく遊んでないですからね。これからの人生は遊び倒したいです。遊ぶと言っても、飲みに行くとか友達とワイワイやるとかそういうことじゃなく、子供たちとスケボーやるとか、ママがサーフィンをやりたいと言っているなら、一緒にやるとか。家族との時間をいっぱい取りたい。コロナが収束したら、キャンプに行くとか海外に行くとか、やってみたいことはいっぱいあります。

――家庭を持つパパさんたちにとっても、滝藤さんのライフスタイルは参考になるのかもしれません。「この人、家庭なんか省みてないんだろうな」と思われながら、本当はしっかり家庭を省みながら仕事をするということですよね。

滝藤 俳優もみなさんの仕事と一緒だと思うんです。毎日、満員電車に乗って通勤して、大変な思いをしているのと同じで、僕たちも夜中まで無制限で働いて、2、3時間の睡眠。休みといってもひたすらセリフを覚えている。「家庭も仕事も楽しんで、頑張っていこうぜ。奥さんと子どもにお土産買って喜んでもらおうぜ」っていう感じですね(笑)。家族の笑顔が一番ですよ。

 

撮影=文藝春秋/三宅史郎

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