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決定打となった“15歳でキャバクラ入店”の顛末

ーーそして決定打となったのが“15歳でキャバクラ入店”ですけど、お酒は飲まれたのですか。

後藤 僕は本当に飲んでいないんですよ。あれは友人だったジャニーズJr.の子と歌舞伎町で遊んでいて、好奇心で入れるかなと行ってみたら、なんのおとがめもなくVIP席まで通されてしまって。僕だとバレていたから通してくれたんだと思いますけど。

 やっぱり、大人が中学生の僕らにチヤホヤしてくれるのが嬉しかったんです。それで、お店に何度か行くうちにリークされていたみたいで『FRIDAY』に撮られてしまった。

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ーーそれが原因でEE JUMPを脱退、芸能界を引退するわけですけど、和田社長は後藤さんを引き止めてはいるんですよね。

後藤 親会社のアップフロントは僕の解雇を即決したんですけど、和田社長は守ってくれたんですよ。

 ただ、会社にいるなら条件を守れと。で、その条件が、仕事を終えて家に帰ったら、帰宅したことを証明するために、携帯電話ではなくて家の固定電話から和田さんに連絡するという。要するにすべてを管理すると。さすがに、それは僕も無理だと思って辞めて引退しました。

ーー蹴るのはさすがにアレですけど、和田社長は社長なりに後藤さんを大事にされていたんですね。

後藤 ぶっ飛んでるんですけど、本当にいい人なんですよ。出所した後、姉ちゃんの結婚式で会った時は「今度、ご飯でも食べよう」と誘っていただいて、2人きりで話をしたこともあるんですけど。その時に迷惑をかけたことを謝罪しました。

「また芸能界でやればいいじゃん」とも言ってくれて、刺青があっても大丈夫なファッション雑誌があるからとモデルとして使ってくれるよう頼もうとしてくれたりして。感謝しかないです。

 

ーー辞めてから、ソニンさんとお会いしたりは。

後藤 一回も会えていないんですよ。ただ、何回かは電話で話はしました。

 辞めて1年か2年くらいして、定時制高校に通っている時ですね。トイズファクトリーというレコード会社でEE JUMPを担当してくれた方とバッタリお会いして。「ソニンと連絡は取ってるの?」「全然取ってないんです」「じゃあ、連絡したら」と、繋げてもらったんですけど。

 それでソニンと電話で話して、脱退のことなどを謝りました。その後は「いま、祐樹は何やってるの?」「定時制に行っててさ」みたいな近況報告をしましたね。

21歳で、銅線窃盗……手を出してしまった心情

ーー定時制高校を1年で退学されて鳶になって、18歳で最初の結婚をされて、2007年、21歳の時に銅線窃盗を働きます。動機というか、どういった心情で手を出したのですか。

後藤 やっぱり、中学から不良と呼ばれる類の人間だったわけじゃないですか。そうやって生きていくと、中学校の頃は原付を盗んで、高校になったらカツアゲと、年を取るにつれて悪いことがどんどんエスカレートしていくんですよ。それが当たり前になっていくというか、悪事を悪事と思わなくなるというか。悪い仲間とつるんでいると、自然とそうなっちゃうんですよね。