「友達をもう1人呼んで2対1でセックスできないか」
さらに8月22日には、ユチョンがファンに性的関係を持ちかけたことが暴露され、セクハラ疑惑も浮上している。「キム・ヨンホ芸能部長」という元芸能記者のYouTubeチャンネルには、ユチョンの元ファンを名乗る情報提供者が被害を訴える様子が投稿されている。
それによると、情報提供者がユチョンのインスタグラムにDMで応援メッセージを送ったところ、ユチョンがSNSで「友達をもう1人呼んで2対1でセックスできないか」と提案したという。動画内では情報提供者は当時のメッセージ内容を保管しているとも語っている。
ユチョン側はこれを否定し、法的対応の準備を示唆。一方で、この“暴露”は韓国メディアでも広く報じられ、事の真偽は留保しつつ、さらなる疑惑が浮上したことを伝えて騒動全体の勢いは弱まる気配がない状態だ。
スキャンダルはこれにとどまらず、25日にはリシエロの代表のK氏が、新聞とのインタビューで、「パク・ユチョンが過去、マカオやフィリピンで遠征ギャンブルをした」と暴露し、「証拠資料を捜査当局に提出するつもりだ」と説明。ユチョンは再び長い法廷攻防を繰り広げなければならない公算が高まっている。
ファンクラブからも“引退通告”
人気を博したK-POPスターだった2人のスキャンダルで、無条件に応援を送っていた韓国のファンまでも背を向けている。V.Iの1審判決直後、V.Iのファンクラブの「DCインサイドV.Iギャラリー」は、「“事必帰正(万事は正しきに帰す、すべての過ちは必ず正しい道理に帰する)”という四字熟語を心の奥に刻みたい」「自らの過ちを省察するきっかけとなっただけに、裁判所の判断を謙虚に受け止めたい」とし、V.Iにも反省を促した。
ユチョンのファンクラブは2019年に麻薬投与が事実と判明した時点でユチョンに対して「惨憺たる心情を禁じ得ない」と、芸能界引退を促す声明を発表した。その後、韓国のファンクラブは事実上の解散状態となり、ユチョンの活動の中心は韓国国外になっている。
かつてはアジア全域で爆発的人気を誇り、韓国の青少年の「ロールモデル」として君臨したV.Iとユチョンだが、今では「反面教師のモデル」として、K-POPシーンでも “できれば思い出したくない存在”となってしまった。韓国社会では、2人の事件を契機に、成功だけを目標にひたすら無限の競争に明け暮れるK-POPのアイドル育成システムに対する反省や対策の必要性も上がっている。