HIPHOPの人気トラックメーカー・MURVSAKIこと村上恭平受刑囚(32)が2020年11月29日に監護者わいせつ罪の容疑で名古屋市内で逮捕された事件。村上被告は、後に児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反でも追起訴され、2021年3月4日から始まった公判で2021年6月10日に懲役2年の判決を受け現在は服役中だ。
※村上受刑囚が犯した「監護者わいせつ罪」とは「18歳未満の者に対し親や保護者など監護する者が監護者であることによる影響力に乗じてわいせつな行為をする」犯罪を指します。加害者と被害者の関係性が密接なため加害者名を公表するとわいせつ行為を受けた被害者が特定される可能性が高いため、プライバシー保護の観点から一般的に加害者の実名は裁判などでも公表されません。しかし本記事では、事件の悪質性・重大性を鑑み、被害に遭った少女と保護者の同意を得たうえで、村上恭平受刑囚について実名で報道します。また、被害者は現在も未成年であることから、取材は保護者同席のもとで慎重に行いました。
村上は、10年近く事実婚状態にあった女性の連れ子・絵里さん(仮名・被害当時16歳)に対して、胸を触る、股間を触らせるなどの行為におよび、監護者わいせつ罪で有罪となった。公判では高校生以降に起きた事件2件が起訴されたが、他にも小学生の頃から絵里さんにわいせつ動画を見せたり、布団に潜り込んで抱き着く、キスするなどの行為をしていたことが明らかになっている。
絵里さんは、村上が逮捕された際には「ホッとして泣きました。逮捕されたことは、被害の相談をしていた友人にも報告しました」と語る。しかし、村上が逮捕されても絵里さんの苦悩は終わらなかった。村上の親族の発言に傷つき、今も配信されている村上の楽曲を見るたびに被害を思い出すなど、辛い状態が続いているという。
「自分の兄貴だけどほんまに恥ずかしい」
村上側の親族との関係がこじれていった経緯を、絵里さんの母親が明かす。
「もともと村上の親族とは交流がありました。実家にも遊びに行っていましたし、一緒に食事をすることもありました。村上と村上の妹や母親、絵里だけでUSJに遊びに行ったこともあります。村上の母親は難病で一度も海外に行ったことがなく、いつか行きたいという話をしていたので、介護の仕事経験がある私が村上の妹と一緒にハワイへ連れていったこともあります。それなりに信頼関係が築けていると思っていたので村上が逮捕される前の2020年8月頃に事件について妹に相談したのですが、その時は『自分の兄貴だけどほんまに恥ずかしい、申し訳ない』と言っていました。しかし2021年3月に村上の裁判の時に裁判所の廊下で私とすれ違ったら、謝るどころか睨むような目つきになっていたんです」