世界一の急加速で知られる、山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」のジェットコースター「ド・ドドンパ」で昨年12月以降、利用客4人が骨折など重傷を負っていた問題。報道を受け、新たに複数人が「健康被害」を訴えているが、そのうちの一人の女性の証言がネット上で注目され、大炎上している。
関東近郊に住む、もえかさん(21)は7月3日に「ド・ドドンパ」に乗車し、第2頚椎を骨折したことを8月24日放送の「NEWS23」(TBS系)で告白した。
ところが、放送終了後、もえかさんのツイッターがネット上で非難の的となってしまう。もえかさんのツイッターには、首を怪我した後も笑顔で日常生活を送っている様子などがアップされていたからだ。
〈おい自業自得だろ? 被害者ズラしてんじゃねーよ〉
〈クソ女!! ホンマに首折れて死にゃええのにな!!〉
もえかさんのツイッターには連日心無い言葉のダイレクトメッセージ(DM)が届いているという。「文春オンライン特集班」は改めて、もえかさんに話をきいた。
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首の痛みはずっと続いていた
記者が関東近郊のアパートで一人暮らしをするもえかさんの元を訪れると、ネットで誹謗中傷を受けている娘を心配してやってきたもえかさんの母親も同席した。「取材に応じたら、また娘が叩かれるのではないか」と母親は不安を口にしたが、もえかさんは「やましいことは何もしていないので」と、語り、取材に応じた。
――まずは、改めてお聞きします。首は痛いですか?
「はい。病院に行くまでは、ずっとむち打ちだと思ってたんです。富士急からアパートに帰ってきた夜、首から肩の周りが痛くて、ガチガチに張った感じになっていました。寝る前にマッサージをして、月曜日からはなんとか仕事に行った感じです。そんな風に痛みがずっと続いていたんですが、8月21日に、報道で『ド・ドドンパ』に乗って、骨折した乗客がいることを知って、不安に思い、病院に行ったんです。そうしたら『第2頚椎を骨折している』と診断されて。『なんで1ヵ月半以上も骨折していたことに気づかなかったんだ』という疑問を持たれる方もいるかと思いますが、最初は、骨折までしていたとは私も思っていなかったです。ただ、首の痛みはずっと続いていて」