HIPHOPの人気トラックメーカー・MURVSAKIこと村上恭平受刑囚(32)が2020年11月29日に監護者わいせつ罪の容疑で名古屋市内で逮捕された事件。村上被告は、後に児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反でも追起訴され、2021年3月4日から始まった公判で2021年6月10日に懲役2年の判決を受け現在は服役中だ。
当時16歳だった絵里さん(仮名)に対する監護者わいせつ罪についてはこれまで報じたとおりだが、本記事では村上が裁判中に追起訴された児童買春、児童ポルノ事件について報じる。
「被害者は関東地方に住む少女で、事件当時は15歳でした。2020年7月頃にTwitterのDM機能を使って村上がメッセージを送り、連絡を取り合うようになった。村上は直後の8月に2回にわたってホテルで被害少女と性交に及び、その後も複数回にわたりわいせつ動画を送らせていました」(司法記者)
村上から児童買春などの被害に遭った桃子さん(仮名)に、保護者の許可を得て話を聞いた。
「Instagramで一目ぼれしました」
桃子さんのTwitterに村上からDMが送られてきたのは2020年7月末。7月16日に村上は大阪で絵里さんに対する監護者わいせつ行為が発覚して絵里さんの母親に追及されていたが、その直後ということになる。
「私はもともとHIPHOPが好きでいろんなラッパーやダンサーをフォローしていたのですが、ある日Twitterに『Instagramで一目ぼれしました』というDMがMURVSAKI名義のアカウントから送られてきました。私はTwitterのプロフィール部分にInstagramのアカウントを載せていたので、その写真を見たんだと思います」(桃子さん)
しかしDMが送られてきた時点では、桃子さんはMURVSAKIこと村上のことを知らなかったという。
「アカウントを見るとHIPHOP界の有名人たちと相互フォローになっていて、フォロワーも5000人くらいいる人で驚きました。何をしている人なんだろうと思い『正体を教えてください』と送ったら、『KOHHやBAD HOPの曲を作っている』と言われました。KOHHやBAD HOPはいつも聴いていた憧れのアーティストです。それまで私は恋愛経験があまりなくて舞い上がってしまい、そんな有名な人が一目ぼれしてくれるなんて運命かなと思ってしまったんです。そこからLINEで連絡をとるようになりました」
桃子さんと村上はLINEや通話で連絡を重ね、村上は時には仕事仲間に桃子さんのことを紹介するような素振りも見せたという。