秋篠宮家の長男・悠仁さまは、9月6日の誕生日で15歳を迎えられた。来春には高校へ進学される。秋篠宮さまと親交の深い江森敬治氏(毎日新聞編集委員)による、悠仁さま10歳の成長の記録と秋篠宮家の教育方針についての寄稿(「文藝春秋」2016年10月号)を特別に再公開する。(全2回の1回目/後編へ続く)

(※年齢、日付、呼称などは掲載当時のまま)

2021年、悠仁さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

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皇室にとって41年ぶりの男子誕生

 秋篠宮さま(50)が昭和40年11月に生まれて以来、皇室には久しく男子皇族が生まれなかった。平成18年9月6日の悠仁さまの誕生は、皇室にとっては41年ぶりの男子誕生となり、それだけに多くの国民は喜びに沸いた。生まれた年の暮れの記者会見で天皇陛下は、「初めて会った時には立派な新生児だと感じました。(略)また、大勢の人々が悠仁の誕生を祝ってくれたことも心に残ることでした」と、喜びを語った。

お茶の水女子大学附属中学校の入学式に臨まれる秋篠宮ご夫妻と悠仁さま ©JMPA

 悠仁さまは、平成22年4月、東京都文京区にあるお茶の水女子大附属幼稚園に入園し、平成25年4月には、幼稚園の隣にあるお茶の水女子大附属小学校に入学した。現在は、4年生だ。元気に学校生活を送り、休み時間も放課後遊びも、寒いときでも暑いときでも、校庭で友達と楽しんで遊んでいるようだ。

 昨年秋の記者会見で紀子さま(50)は、悠仁さまの近況について、

「興味を持っているものの一つに文字があります。旅行先などで地図を見るのが好きで、書かれている漢字の地名や、調べ学習で使う漢字辞書に載っている旧漢字を覚えることもあります。また、世界の文字の絵本を見ながら、まねて書いたりもします。このように長男は、知らない文字が分かるようになり、書けるようになることが面白いようです」

 と、説明。さらに、早めに行動するように心掛けるようになり、登校時間を余裕を持って守ろうとしているなど、悠仁さまの成長ぶりを語った。

2021年、悠仁さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

 また、悠仁さまは、今年5月には、サツマイモ植えをした。この行事は、上級生として低学年の世話をしながらの活動だった。農園の人からサツマイモの苗植えの説明を聞いた後、3年生に教えながら、一緒に苗植えをし、楽しく過ごしたようだ。

 5月の下旬に催された学校の運動会では、4年生だけが参加する競技「台風の目」をはじめ、いろいろな競技に参加し、友達と一緒に練習した成果を存分に発揮したようだ。このほかにも、悠仁さまは、学校の遠足で高尾山にも登ったと聞いている。