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《九州3児遺体》「ママのところに行けよ!」「パパがいい」加害父自ら語る“それでも息子への死に至る暴行を止められなかったワケ”

田中涼二被告拘置所インタビュー#1

genre : ニュース, 社会

 8月下旬、福岡拘置所の面会室で記者はある人物を待っていた。ほどなくして、足をひきずりながら1人の男性が現れた。身長は160㎝程度でかなりの瘦せ型。半袖のTシャツからのぞく腕には隙間もないほどの入れ墨が入っている。

 この男性は田中涼二被告(41)。2021年2月26日、福岡県飯塚市の自宅から南に約230キロ離れた鹿児島県・桜島の麓にある観光ホテルで、実子である蓮翔ちゃん(れんと・当時3)と姫奈ちゃん(ひな・当時2)の首を絞めて窒息死させたとして、5月に殺人罪で起訴された。7月には養子の大翔くん(ひろと・当時9)を激しい暴行により死なせたとして、傷害致死罪などでも起訴されている。(全3回の1回目)

田中容疑者(「FNNプライムオンライン」5月6日配信より)

「あのときは、自分が自分でなかった」

 入れ墨が入っているものの、田中被告の話し口調は丁寧だ。話している分には、とても子供を3人も殺害した犯人には思えない。現在の心境を尋ねると、田中被告はうつむき加減でこう話した。

「なんでこんなことをしてしまったのか。今では後悔しかありません。懐いていてくれていた大翔にひどい暴力をふるい、死なせてしまった。あのときは、自分が自分でなかった」

 この小柄男性は、いったいなぜ我が子を手にかけてしまったのだろうか――。田中被告によって引き起こされた「九州3児遺体発見」。全国紙社会部記者が事件について解説する。

「2月16日頃、田中被告は外出先で元妻の連れ子で、当時養子だった大翔くんを暴行し、死亡させています。その遺体を自宅に置いた上で、宮崎県を経由して鹿児島・桜島に向かい、宿泊先の観光ホテルで蓮翔ちゃんと姫奈ちゃん2人の首を絞めて殺害しました。捜査員が親子の宿泊していた4階の部屋に突入すると、1人だけ生きていた田中被告は窓から飛び降り腰の骨を折るなどの重傷を負いました」

 4月26日、田中被告はけがの回復後に逮捕された。取り調べに対して、大翔くんへの傷害致死については「子育てのストレスからひどい暴力をふるってしまった」、蓮翔ちゃんと姫奈ちゃんに対する殺人については「首を絞めて殺した。自分も死のうと思った」と供述したという。

「度重なる暴行で、大翔くんの遺体には全身にあざや打撲がありました。大翔くんへの行き過ぎたDVの末に死亡させてしまい、その後に実子と心中しようとしたが死ねなかったと捜査当局は見ています。桜島のホテルでは遺書が見つかっており、『3人で一緒に死ぬ』『全部自分が悪い』などと書かれていました」(同前)