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 しかし、一時金がなくても大丈夫というお考えは、あまりにも世間知らずとの印象はぬぐえない。民間人として生活された経験のない眞子さまが、土地勘もなく知り合いもほぼいない遠い異国の地で、就職したばかりの小室さんと2人きりで結婚生活を始めるとなれば、何かとお金がかかるはずだからだ。しかも物価の高いニューヨークが小室さんの職場となる。米国は日本のような国民皆保険制度がなく、医療費も高額となることはよく知られる。3年間の留学期間中、生活費を支援してくれた日本の元勤務先法律事務所への借金返済も必要だろう。

「どうせ秋篠宮家に無心するのだろう」

「インターネットなどでは『お金に困ったら、どうせ秋篠宮家に無心するのだろう』などという声も散見されますが、それは困難でしょう。憲法第8条は『皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない』としており、国会審議を経ずに密かに援助することはできないことになっているからです。400万円の借金疑惑で炎上した小室家の懐事情は言わずもがなです。一時金を受け取られないというのは、『無謀』のひと言に尽きるのです」(同前)

紀子さまと悠仁さま ブータン国御旅行より御帰国 ©JMPA

 安定的な皇位継承策を議論する有識者会議は、年内の論点整理で天皇の資格を女性皇族に拡大することは見送る方針を決めている。しかし、女性皇族が結婚しても皇室に残る案を模索しているとされる。

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天皇ご一家と現存の4宮家を存続させる構想

「共同通信は9月6日、『皇族数確保策として天皇ご一家と現存の4宮家を存続させる構想が政府内にあることが分かった』と報じました。女性皇族が結婚後も皇室に残る一方、新規の女性宮家は創設しないというものです。あくまでも一例ですが、天皇家の長女・愛子さまが天皇家に残り、秋篠宮家は次女の佳子さま、三笠宮家は彬子さま、常陸宮家は彬子さまの妹・瑶子さま、高円宮家は長女の承子さまが継承するといった具合です。

眞子さまのお立場の重さがよくわかる「皇室の構成図」 ©文藝春秋

 愛子さまがご結婚後も皇室に残られる案は、多くの宮内庁OBらも大歓迎でしょう。年内に行われるのはあくまでも論点整理ですので、議論が本格化すれば対案が出てくる可能性もあるのではないでしょうか」(同前)