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 厳しい状況が続いているようだ。何か食べようと思い、券売機のボタンを眺めてみる。上から男性に人気の「スタミナ冷そば」「スタミナ牛スジ冷そば」、女性に圧倒的に人気の「バシル冷そば」とおなじみのメニューが並ぶ。これらのメニューには、つゆを温かくした「温そば」もある。その下に「スタミナ担々冷そば」と「スタミナ担々温そば」というメニューがあった。

人気メニューが並ぶ券売機

――「温そば」と「スタミナ担々そば」というメニューは以前からありましたか? 

小島:「スタミナ坦々そば」は、2年前には定番化しています。その前は、おすすめメニューとして不定期で発売していました。「温そば」も以前からありました。寒い季節などはよく出ますし、「バジル温そば」は「冷そば」と比べて一層バジルが香り立ちます。「スタミナ担々温そば」も特製の辛味の利いたごまペーストがすごく香ります。

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 そこで「スタミナ担々温そば」(900円)を注文してみることにした。待つこと5分。番号が呼ばれたので取りに行く。その姿はなかなか豪華で素敵だ。

激しく旨い「スタミナ担々温そば」

 橙色の担々つゆには、特製つゆに炒めた合挽ひき肉、特製ごまだれ味噌、ラー油、唐辛子、高菜が入っている。そばの上には炒った白ごまと刻み海苔がどっさりとのっている。

「途中まで食べたら、卵をそばの上に落として混ぜて食べてみてください」と小島さんに美味しい食べ方を教えてもらった。

「スタミナ担々温そば」はすごい豪華
橙色の担々つゆ

 ごわっとしたそばを引っ張り出してつゆにつけて食べてみる。結論から言うと、激しく旨い。担々の要素とかつお出汁の強いつゆが融合し、その味が強いそばにまとうように絡んでいる。途中、卵をそばに落として絡めて、つゆにつけて食べてみると絶妙な濃厚さが感じられる。食べ終わった後は、担々つゆにご飯を入れてもうまそうだし、そば湯でさっぱりもいい。さすが「そばうさ」である。みじん切りした玉ねぎなど10種類の食材や香辛料を使った「特製辛味」を少しかけて食べるとまた新しい辛さが広がっていく。

担々つゆのうまみがそばに絡む。海苔の香りもよい
途中、そばに卵を落として食べる
卵を絡めて担々つゆにつけると旨さ炸裂
10種類の食材や香辛料を使った「特製辛味」を少しかけて食べる

――「そばうさ」の味は諸説ありますが、特製つゆや「スタミナ」の食材などを少し教えてもらえますか?

小島:「そばうさ」の特製つゆは、鰹出汁をベースに返しと甘味を調合し作っています。ナンプラーは使っていません。そばにもタピオカ粉は使っていません。「スタミナ」はこの特製つゆに合挽ひき肉、青葱、鷹の爪、にんにく、にら、特製香味油を合わせています。特製香味油のレシピは企業秘密です。そばの上には、刻み海苔、白ごまをたくさんのせます。この「スタミナ」系を発展させたものが、「スタミナ牛スジそば」や「スタミナ担々そば」です。