文春オンライン

唯一無二「バジル冷そば」の衝撃…立ち食いそばのニューウェーブ「そばうさ」に行ってみた《半蔵門の人気店が移転》

2021/09/14
note

「そばうさ」のメニューは「スタミナ」とその発展系、「バジル」系の2つで構成されている。

・「スタミナ」に牛スジがのれば「スタミナ牛スジ冷そば」「スタミナ牛スジ温そば」
・「スタミナ」に担々ごまだれ味噌などが入れば「スタミナ担々冷そば」「スタミナ担々温そば」
・「スタミナ」の具材を混ぜそばにすれば「スタミナ冷まぜそば」
・「スタミナ」の要素を引いてわさびを入れれば「海苔胡麻冷そば」
・特製つゆに特製バジルペーストをかけ、そばにスクランブルエッグ・レタス・ベーコン・かいわれ・白ごま・レモンをのせれば「バジル冷そば」「バジル温そば」

 というわけである。そばはすべて共通で、つゆは「冷」と「温」がある。複雑なようでわかりやすい。また、券売機のメニューは下に行くほど進化系だというところがとても面白い。

 ちなみに「バジル冷そば」は、アメリカの朝食をイメージして作ったそうだ。

ADVERTISEMENT

「スタミナ牛スジ冷そば」(950円)も斬新である
唯一無二の「バジル冷そば」(900円)

――最後にお客様へメッセージをお願いします

小島:コロナ禍でお客様も大変な状況を強いられていると察します。「そばうさ」もこの苦難に負けないように、頑張って今の味を守り、発展させていこうと思います。コロナ禍が下火になれば、新メニューも提供したいですし、お客様とお話もできると思います。もう少しガマンして頑張るつもりです。半蔵門にお越しの際は、折をみて是非お立ち寄りください。

「頑張る、負けない」と語る小島さん

いつか「生姜焼き」を提供したい

「そばうさ」の味は斬新で普遍的だといつも感心する。未来を感じさせてくれる。しかも、はね除けの紙エプロンを用意したり、密にならないように誘導したり気配りが感じられる。前にもまして居心地がよい。

はね除けのエプロンも用意されている

 ところで、「そばうさ」が移転したこの場所は、大衆そば屋兼お弁当屋だった「あさひ」が営業していた所である。2020年8月の文春オンラインの記事で、小島さんが「移転先が見つからない」と嘆いていたのを「あさひ」のご主人が目にして、「それならこの場所を提供しましょう」と名乗り出たことが移転のきっかけとなった。大衆そばの経営者が文春オンラインを通して繋がっていったことは感無量である。「あさひ」のご主人にお礼を申し上げたい。

 小島さんも「お酒が飲めるようになったら、あさひで人気だった生姜焼きをおつまみとして提供したい」と密かに考えているそうだ。はやくその日が来るのを楽しみにしている。

 

 余談だが帰りながらふと思った突飛な空想があった。あり得るかもしれない。

「そばうさ」50年後に火星で元気に営業中。

INFORMATION

そばうさ

住所:東京都千代田区平河町1-8-8 桔梗ライオンズマンション1F
営業時間:月~金11:00~15:00 18:00~20:00
     土    11:00~15:00 
定休日:日祝

唯一無二「バジル冷そば」の衝撃…立ち食いそばのニューウェーブ「そばうさ」に行ってみた《半蔵門の人気店が移転》

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー