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蚊原因のマラリアに苦しむケニアで蚊取り線香の作り方を伝授

案内してくれたのは、天然の除虫菊を栽培しているハウス。

りんねしゃ副社長 大島幸枝さん:
白花除虫菊と呼ばれるもので、蚊取り線香の原料になる花です。一番殺虫成分が多いのが、真ん中の黄色い花弁の部分、ピレトリンという殺虫成分になります

 

ピレトリンは虫の神経を麻痺させるが、人間の体内では素早く解毒。虫を殺すのではなく、虫を除けるだけの「除虫菊」を使った蚊取り線香は、人やペットにも安全で安心だ。

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国産の除虫菊は少なく、りんねしゃは北海道に自社農場を作った。

 

第一次世界大戦前は、日本は世界でも有数の除虫菊の産地だったという。しかし、様々な事情で栽培されなくなった。そして今では、確実に殺虫成分がある化学薬品が主流となっている。

今では栽培の記録もなく経験者もいないため、大島さんは当時、どのように除虫菊を安定的に栽培していたのか調べているという。

 

現在、多くの蚊取り線香は、外国産の除虫菊が使われていて、りんねしゃでも一部をケニアからの輸入に頼っている。

しかし、ケニアでは蚊取り線香を作るノウハウがなく、蚊が原因のマラリアに年間350万人がかかり、1万人が死亡。りんねしゃでは現地の人たちに蚊取り線香の作り方を教え始めた。

 

りんねしゃ副社長 大島幸枝さん:
一番いいのは、除虫菊をケニアの人たちが栽培して、線香にする技術を持てば世の中の役に立つので、その線香の作り方を伝えていけたらいいな

 

日本とケニア、蚊取り線香が命をつなぐ。

生産者の思いを届けたい…朝市や市民農園を通し消費者とつなぐ

 

りんねしゃでは、毎週土曜日に朝市を開いている。廃屋になったのこぎり屋根の繊維工場の跡地に、地元の農家など25店ほどが出店。採れたての新鮮な野菜を求めて、地元の人たちがたくさん訪れる。

 

女性客B:
新鮮そうで、ほぼ毎週来ている。近場で楽しく、今そはんなに遠くにも行けないし

女性客C:
作っている方と一緒にお話できるので、それがすごく楽しくて