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高性能な掃除機も吸引力が落ちる…!? プロの清掃員が伝えたい「掃除道具」「洗剤」の“理想的な選び方”

『1か月に1回物を動かせば家はキレイになる』より #1

2021/10/01

 ナイロンブラシは排水口を掃除する時などに使います。ホコリ取り、モップ、デッキブラシ、ほうきなど長いポール(柄)の付いた用具は、ヘッド部分を取り外せるタイプだと収納や管理がしやすく、おすすめです。

掃除機の選び方

 掃除機の価格と性能は比例します。ただし、高性能の物を買っても、こまめに手入れをしなければ吸引力は下がってしまうので注意してください。

 コードレスタイプは手軽さが魅力ですが、コード付きタイプに比べて充電時間や使用時間といった制限もあります。使う場所や用途によって、どちらが使いやすいかは変わってきます。

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 1Kぐらいの広さで、フローリングや畳の家の場合は、普段はコードレスの掃除機でも十分です。一方、カーペット敷きの家は、コード付きの掃除機がおすすめです。コードレスだと吸引力が足りない場合があります。

 わが家では、3台の掃除機を使い分けています。大掃除をする時や時間のある時はコード付きタイプを使っています。化粧室に一台、コードレスタイプを置いて、髪の毛を乾かしたあとに使ったり、家のあちこちにそれを持って行って使ったりしています。もう一台、小型のハンディクリーナーを和室に置いて、ゴミに気づいた時、立ち上がらずに手を伸ばせば使えるようにしています。

 いつでもすぐ掃除機をかけられる状態にしておくと便利です。普段は使いやすい場所に置いておき、来客がある時などはサッとしまっています。

汚れの判断と洗剤の選び方

《汚れの種類》

(1)水性の汚れ……水やお湯で拭いたり洗ったりすれば落ちる汚れ

(2)油性の汚れ……水に溶けず、洗剤を使って落とす汚れ

(3)その他の汚れ……固まってこびりついた汚れ、着色汚れなど

《汚れの原因》

・自然的原因……空気中の粉塵、カビ、虫の死がいや抜け殻、動物のフンなど

・人為的原因……人が生活するなかで生じるもの、靴裏の土や砂、飲食物、手あか、衣類の繊維など

 汚れによって、掃除のしかたや洗剤の使い方が変わってきます。また、普段使っていない部屋でも、空気が運んでくる砂ボコリ、微生物や虫などによって汚れてきます。汚れの原因を知っておくと、対策が考えやすくなります。

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