仕事が忙しくなると、つい後回しになってしまいがちな部屋の掃除。「今やらなくても大丈夫」という一時の思いから、さぼり癖がついてしまい、掃除が習慣化できていない……。そんな経験に覚えがある方も多いだろう。

 そうした人たちに向けて、よりよい空間をつくるためのポイントをまとめた書籍が、羽田空港を「世界一清潔な空港」に導いた“プロの清掃員”新津春子氏による『1ヵ月に1回物を動かせば家はキレイになる』だ。ここでは、同書の一部を抜粋し、日々を忙しく過ごす人にこそ知ってほしい、掃除テクニックを紹介する。(全2回の2回目/前編を読む)

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掃除を習慣化するポイント

 掃除を最初から最後まできちんと全部やろうとすると、疲れきってしまいます。

 決まった時間に、1日5分なら5分、10分なら10分行うようにします。短時間でも、ホコリを取るだけで違ってきます。床などの低いところは掃除機で、棚の上などの高いところは拭きます。

 とにかく自分にプレッシャーを与えないことが大事です。毎日でなくてもOK。1週間ためて、週に1回でも構いません。1日1回なのか、1日おきに1回なのか、1週間に1回なのか。ただし、1週間に1回はやってください。

 掃除を習慣化するには、長く続けられるような時間と周期を決めることが一番のポイントです。その時、基準となるのは、自分の毎日の生活スタイルや仕事の量です。比較的時間のある人もいれば、朝早くから夜遅くまで働いている人もいるでしょう。

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毎日、朝起きたら1時間掃除

 仕事で疲れて「掃除なんてムリ」という人も、自分の健康のためにホコリぐらいは取りましょう。休みの日や隙間時間などを見つけて、掃除の時間を設定し、よりよい空間をつくっていきましょう。

 私は毎日、朝起きたら1時間、掃除をしています。一度やり始めると終わらないタイプで時間を忘れて夢中になってしまうので、1時間だけと決めています。朝に掃除をすると、寝ている時に下がっていた体温が上がってきて、いい運動になるんですよ。朝が一番おすすめです。

 慣れるまでは大変かもしれませんが、続けていくうちに頭で考えなくても、体が自然に動くようになります。癖をつけ、習慣にしていくことが大事です。それでも「やっぱりしんどいな」と思ったら、時間や周期を変えてみてください。自分にぴったり合ったペースを探していきましょう。