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「毎日忙しい」「掃除なんてムリ!」そんな人にこそ知ってほしい…お部屋のキレイを保つ“意外な掃除テクニック”

『1か月に1回物を動かせば家はキレイになる』より #2

2021/10/01
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何もしたくない時や忙しい時でも、ほんの一手間

 私が独身で一人暮らしをしていたころは、掃除は今のように毎朝ではなく、1週間に1回、仕事が休みの土曜日に半日かけて行っていました。

 一人だと時間もなければ、経済的にも能率的にもよくないなと考えて、当時は洗濯も1週間に1回、まとめて行っていました。二人暮らしになると量も増えて、生活のしかたも変わり、掃除のスケジュールも変えました。

 本来は、毎日少しだけ、2~3分でも掃除をすると、汚れが取れやすいです。特に、油汚れがつきやすいキッチンはそうですね。時間が経たないうちに掃除をすると、ゴシゴシこすらなくて済みます。

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 汚れやすさは場所によって差があり、寝室や通路はそれほど汚れないけれど、キッチンとトイレはそのうちにおいも出てきてしまいます。

 例えばトイレなら、便器の中にたまった水の中に酸性洗剤を少し垂らしておくと、週に1度しか掃除できない場合でも、菌の繁殖を防いで汚れを取れやすくすることができます。何もしたくない時や忙しい時でも、ほんの一手間、そういったことをしておくだけで違ってきます。

『1ヵ月に1回物を動かせば家はキレイになる』(ポプラ社)

掃除をしたあとに必ず自分を褒める

 また、お湯を沸かそうとして水がこぼれてしまった時に、濡れタオルでそのあたりをまんべんなく拭くなど、「ついで」に何かやるのもいいですね。朝、メイク中に化粧品がテーブルについてしまったら、その部分だけでなくテーブル全体もサッと拭いてしまえば、それも「掃除」になります。そのように掃除のタイミングを増やしていくのもいいと思います。

 習慣化するためにもう一つ、ぜひ覚えておいてもらいたいポイントは、掃除をしたあとに必ず自分を褒めること。毎回、声を出して褒めてください。

「今日も頑張りましたね」

「キレイになりました」

「いい運動になりましたね」

 自分で自分にしっかり声をかけてあげてください。それによってモチベーションが上がります。

 人間はずるいから、1回さぼると、それが2回、3回と続いてしまうものです。私は1回さぼってしまったら、その後に倍の分の掃除をやることにしています。

 掃除が嫌いだと、生きていくのが大変です。健康に生きられないし、ほかの人にも迷惑をかけてしまいます。まずは少しずつ、できるところから始めていきましょう。