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工藤会は安倍晋三前首相宅も襲撃!
一般市民への暴力を躊躇しない工藤会はかつて、2020年9月まで憲政史上最長となる約7年8カ月にわたり首相を務めた安倍晋三の山口県下関市内の自宅や後援会事務所への襲撃事件も引き起こしていた。
安倍側の被害が確認された最初の事件は2000年6月17日に発生、下関市内の安倍の自宅の車庫に火炎瓶が投げつけられ、乗用車3台などが全半焼した。
事件はこの1件だけではなかった。2000年6月から同年8月までに、安倍の自宅や後援会事務所などいずれも下関市内で火炎瓶を使った以下の5件の事件が連続発生していた。
1 結婚式場の窓ガラス破損(2000年6月14日)
2 安倍の自宅車庫で車焼損(同年6月17日)
3 安倍後援会事務所の窓ガラス破損(同年6月28日)
4 安倍後援会事務所で窓ガラス破損(同年8月14日)
5 安倍の自宅車庫で車の一部破損(同日)
下関市内の結婚式場に火炎瓶が投げ込まれたのは、実行犯の工藤会系組員が安倍後援会事務所と間違えたためで、この結婚式場は工藤会と安倍との間のトラブルとは無関係だった。すべての事件で火炎瓶が投げ込まれていたが、発火したのは6月17日に安倍の自宅の車庫に投げ込まれたものだけだったのは不幸中の幸いだった。
いずれの事件もけが人はいなかった。事件は深夜に実行されており、出勤してきた後援会事務所職員によって翌朝、未発火の火炎瓶が発見されることもあった。