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Chromebook、Windowsと比べた場合の違いは?

 さてこの「CloudReady」、将来的にはChromebookに使われている「Chrome OS」に統合されることが公表されていますが、現時点ではその機能には多少の違いがあります。市販のChromebookと比べた場合、何ができて何ができないのでしょうか。またWindowsと比べた場合はどうでしょうか。

 まず、Webサイトのブラウジングや、GmailやGoogleドキュメント、Googleドライブ、YouTubeなど、ブラウザで動作するウェブアプリは、まったく違和感を覚えることなく利用できます。ふだんからWindowsのブラウザ上でこれらのツールを使っているユーザは、OSの違いを感じることなく使えるはずです。

 またキーボードからの日本語入力についても、Windowsと同じ感覚で利用できます。ファンクションキーの挙動が一部異なるほか(例えば再読み込みは「F5」ではなく「F3」になります)、漢字変換に使うキーが一部異なるなどの違いはありますが、キー表面の文字と入力される文字が違っていてイライラするなどのストレスもほぼありません。

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YouTubeをはじめとしたGoogleのサービスはブラウザ上で問題なく動作します
キーボードはほぼそのまま使え、キーの割当変更も行えます。各種ショートカットも利用できます

 一方で、Google以外のウェブアプリがきちんと使えるかは、「アプリ次第」です。例えば筆者はふだんからDropboxを常用していますが、Gmailの添付ファイルをDropboxにアップロードする場合、Windowsのようにローカルに保存しただけでDropboxと自動的に同期することはできず、ダウンロード後にブラウザでDropboxを開いてログインし、ドラッグアンドドロップでコピーしてやる必要があります。

Chromebookの設定画面には、Google Playストアを通じてAndroidアプリをインストールするための項目がありますが「CloudReady」には残念ながらこの項目はありません(この画面はChromebookのもの)

 また、現在のChromebookは、Androidアプリが動作するのがひとつの売りになっていますが、この「CloudReady」はGoogle Playストアに対応せず、Androidアプリは利用できません。どうしても使いたい場合は、CloudReady以外のツールを用いて、Chrome OSそのものをインストールする手がありますが、いったんLinuxを導入しなくてはならないなど、難易度は高めです。少なくとも初心者向けではありません。