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「みんなに思い出して欲しい。公式からの供給はないけど…」2ちゃんからツイッターへ、ファービーオタク“闘いの20年”

2021/09/25

ついに映画出演を果たしたファービー

 2021年にもファービー界隈に激震が走った、とファービーbotさん。動画配信サービスNetflixのオリジナルアニメ映画『ミッチェル家とマシンの反乱』に、ファービーがカメオ出演を果たしたという。

「じつは、2016年に“ファービーが映画になる”というニュースがあったのですが、制作会社が倒産して企画が立ち消えになっていたんです。ファンたちは、ファービーの映画化はまだかな~なんてネタにしていたのですが、この作品を見て『ファービーが映画になってる!』と、かなり興奮したのを覚えています。いつも通り公式側からは何の発表もなかったので、映画を見たファンが偶然発見して広がりました」

 

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『ミッチェル家とマシンの反乱』では、巨大なファービーがファービー砲を発射したり、ショッピングモールを破壊したりとやりたい放題の姿が拝める。ファービーbotさんは、そんな同作を見て感慨深いものがあったと話す。

右端2匹、左端2匹がファービー(2012)から派生したファービー・パーティーロッカーズ、中央3匹はファービー(2012)。©ファービーbot

「私はファービーにすごく愛着があって大好きですが、ネットでいじられてるのと同様に、ストレートに『かわいいビジュアル』とは思っていないんです。とはいえ、アメリカの感覚ではファービーはかわいい存在なのかもしれない、と感じながら20年間一緒に過ごしてきました。

 でも、映画の中でファービーが『不気味』と言われたり、矢で射抜かれたりするのを見て、アメリカでもクリーチャー的な扱いをされていると判明したのが個人的には収穫でした(笑)」

 ファービー公式とファービー界隈のつかず離れずの関係性も、独自の文化が築かれた理由のひとつなのかもしれない。後編では、ファービー愛好家たちに日々の活動について聞く。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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