『BE TOGETHER』で初のオリコン1位
――『love the island』、『BE TOGETHER』など、小室さんプロデュースの曲はいまだに高い人気がありますよね。レコーディングの時などに、「これはヒットしそう」とわかるものですか。
鈴木 いや、全然わからないです(笑)。私は新曲を覚えるのに必死で、当時はそんなことを考えられる余裕はなかったです。ただ4枚目のシングル『white key』は最初に聴いた時、デモを歌っている女性の方がすごく上手で、「ああ、いい曲だな」と思いました。やっとはじめて余裕が出てきたのがこのあたりだったのだと思います。
今は私の子どもも、『BE TOGETHER』を歌えるんです。『BE TOGETHER』は、はじめてオリコン1位になった曲で、今でもリクエストしてもらえることが多いし、めちゃくちゃ盛り上がってもらえて。
やっぱり小室さんの曲は凄いですよね。当時も、大人になった今でも歌えて、ライブでも通用する。歌詞の内容も、大人になっても共鳴できる。本当にすごい宝物をもらったなと思っています。
来年40歳、デビュー25周年を前に
――16歳からを振り返ると、鈴木さんのデビュー25周年も目前ですよね。こんなに長く芸能界でお仕事されるというのは想像していましたか。
鈴木 いや、していなかったですね。デビュー10周年の時も、「10年できた」って。だから一層、感慨深いものがあります。
――来年には40歳を迎えられます。節目を前に、心境の変化などはありそうですか?
鈴木 そういえば『ASAYAN』のオーディションで1位になって両親と小室さんにごあいさつに行った時、親が39歳で小室さんは40歳の年でした。たしか番組でも「(年齢が)親よりも上」と紹介していたと思うんですよ。“業界のお父さん”と同じ年齢になるんだなあと。
実はフードアナリスト2級の資格を持っているくらい、食べるだけではなく、料理を作るのも大好きで。加えて今年は、スパイス香辛料ソムリエにも合格したので、「激辛」の枠にとどまらず、もっと料理のことを深く掘り下げていきたいなと思っています。 料理関係、これって一生できることですし、40歳からの目標は大きく、「食べるラー油」を超えるヒット調味料を開発すること! そういう普通の、スーパーに置いてもらえる日常的に買えるものを作ってみたいですね。
写真=末永裕樹/文藝春秋
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