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「どうか、このまま皆の気持ちが…」結成10周年、Sexy Zoneが笑顔で乗り越えてきた“茨の道”

「どうか、このまま皆の気持ちが…」結成10周年、Sexy Zoneが笑顔で乗り越えてきた“茨の道”

2021/09/29
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 現在マリウス葉が休養しているが、ゆっくり休んで、松島と同じような笑顔で帰ってきてほしい、と思う。

 松島は「RIDE ON TIME」で「アイドルとして音楽の力だったり言葉の力だったり元気を届けていくのは宿命とも思うので」と語り、現在その通り、活動の幅を広げている。

 繰り返しになるが、この人の笑顔は本当にすごい。様々な苦しい体験を経て得たものだろうが、ちょっと超越したパワーを感じる。私は見ていて目尻と口角がくっつきそうになり、「ありがとう」とスマホに向かって無意識に呟いていた。ある意味非常に危険な笑顔だ。

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「頼む、どうか、このまま皆の気持ちが…」

「RIDE ON TIME」では、10年後のグループについて聞かれ、「無理やり5人でいるっていうのも違うと思いますし。だから祈るしかないんですよ。頼む、どうか、このまま皆の気持ちが20周年にって」と噛みしめるように呟く菊池風磨も印象的だった。若手メンバーの苦悩を見たからこその言葉だろう。菊池は若いのに「話の分かるおやっさん」的包容力がある。

 最近の彼は、服が溶けるドッキリが定番化。アイドルらしからぬサプライズを受けるほど性格やスタイルの良さが前に出る、という摩訶不思議なスパイラルに入っている。

【動画】directed by 松島聡 「未来の日常」 (「夏のハイドレンジア」 スペシャル映像)
 

 ある回では、自分が大変な目に遭っているのに「ヒマじゃないんだぞ松島も!」と、同行した松島を思いやる彼にときめいた。ハイドレンジアこぼれる……(今やキュンとしたら同時に心で鳴る……)。

 そして「セクシー」の具現者としてグループを牽引してきた中島健人。

 どれだけ美しい仕草でポーズを決め、投げキッスまでしても、いやらしさが皆無。「プライベートでもやってそう」という慣れ感や生々しさもゼロ。乙女の脳内のみに存在する理想のセクシーをしてくれる。

 ドS王子キャラに見せておいて、実はファンの愛を守る使命に燃える騎士キャラ。彼は多分どれだけブレイクしても「まだまだ、ハニーたちを笑顔にできるセクシーがあるはず」とロダンの考える人ポーズで悩み続ける気がする。そんな妄想をさせてくれる人だ。