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佳子さまは「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」

 当然ながら、皇室の中でも最たる影響を受けるのは、将来天皇となる可能性のある秋篠宮さまと悠仁さまがおり、未来の皇室の中心となる秋篠宮家である。眞子さまは悠仁さまの長姉であり、将来悠仁さまが即位されれば、小室さんは「天皇の義兄」となる。皇族の減少が想定される中、そのときには近い関係の男性皇族や男性の親戚が、ほとんどいなくなっている可能性がある。

 騒動では、小室さんをめぐって秋篠宮ご夫妻と眞子さまの間での意見の相違が、会見などの場で顕在化。妹の佳子さまも2019年、大学卒業にあたって出した宮内記者会の質問への回答で、「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と、あえて姉を擁護する意見を述べられた。

2021年9月6日、お誕生日を迎えた悠仁さま。来年は高校に進学される。(宮内庁提供)

秋篠宮ご夫妻のご結婚も「時期尚早」とされたが

 渦中の眞子さまはといえば、9月30日に、岐阜県多治見市で開催の国際陶磁器イベントの開会式にビデオメッセージを寄せた。最後とみられる公務の約3分間のメッセージでは、清々しい笑顔を見せられていた。

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 「形の上では結婚によって騒動に区切りがつくとしても、皇室をめぐるあらゆる節目にこの件は蒸し返されるだろう」(前出の宮内庁OB)。結婚に批判的な国民と皇室との分断が懸念される中、父の秋篠宮さまは最後まで結婚に否定的な態度を隠さず、「国民の理解なくしては、皇室は成り立たない」とする立場を貫かれた。

©️JMPA

 皮肉なことに、秋篠宮ご夫妻も、1990年の結婚をめぐり「時期尚早」などとして一部から批判を受けられた経緯がある。当時、秋篠宮さまは英国ご留学中。しかも婚約内定が報じられたのは、昭和天皇が崩御した1989年1月のわずか7カ月後だった。独身だった兄の天皇陛下(当時は皇太子)に先行されたことも異例と受け止められた。そのような経験があってもなお、今回の結婚について苦言を呈された。