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「お前後輩なんだから椅子座んな」と言われたり辛い思いも

――あおちゃんぺさんは何か目標があってユニットに入ったんでしょうか。

あおちゃんぺ ずっと歌手になりたかったんです。でも歌の世界ってすごく難しいじゃないですか。ユニットの方からも最初は難しいから知名度をあげるためにとりあえずいろんな活動をしてみようと言われました。

――ブラックダイアモンドでは辛い思いもしたとお聞きしましたが。

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あおちゃんぺ 入った時は私が一番若くて、周りは大人の方ばかりだったし、女だらけだったので、結構いろんなことがありましたね。雰囲気もかなり怖かったので、一回活動に参加して、それ以降来なくなる子とかたくさんいました。

 

――雰囲気が怖いというのは、具体的にどんな感じだったのでしょうか。

あおちゃんぺ 当時、Twitterでずっとしつこくメッセージ送ってくる人がいたんです。ストーカーのような感じで、私の住所とかを書かれたこともあって。それで「ちょっとしつこく送ってくる人がいるので、やめてほしいんです」って先輩に相談したら「へー、フォロワー3000人ぐらいでもファンとかいるんだ」って(笑)。真顔で言われましたね。

 あとは私がお昼ご飯を食べてたら、その先輩の嫌いなものがお昼ご飯に入ってたらしく、「それくせーから捨てろ」みたいに捨てられたりとか。

――その先輩が食べるわけではないのに。

あおちゃんぺ そうです。事務所で椅子に座っていたら、「お前後輩なんだから椅子座んな、床に座れ」って床に座らせられたりとか。本当にやばい世界でしたね。でも私はその時に、この人より有名になれば、こういうことされなくなると思ってたので、辞めずに頑張って行こうと思っていました。逆にモチベーションになりましたね。

ギャルは人生の「つけま」

――そういう活動を5年間してきて今に至るんですね。

あおちゃんぺ そうですね。今は上の世代はみんなやめたので、そういうことはないです。ここ2年はコロナの影響もあってあんまり活動できてないので、もう幽霊部員化しちゃってますね。

 

――あおちゃんぺさんにとってギャルとはなんでしょうか。

あおちゃんぺ 「人生のつけま」ですね。

――つけま!

あおちゃんぺ ギャルになってなかったらこの仕事をしてなかったと思うので。今頃うだつのあがらない生活をしてたと思うし。私高卒だし、別に特に目立った特技とかもないので。ギャルになったことによって、人生にお化粧したなという感じが強いですね。ギャルになるという道に進んだことは、ほんとに間違ってなかったなと思っています。

【後編を読む】「ひろゆきさんは強敵じゃない」「めちゃくちゃ知識を持った小学生」令和のギャル・あおちゃんぺが語る論破王の“攻略法”

写真=平松市聖/文藝春秋

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