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結婚に反対する意見や疑義は大きく展開

 その年の8月に小室さんがニューヨークへ留学し、事態は膠着状態が続いた。しかも秋篠宮が誕生日の記者会見で、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」と述べたことで、よりハードルがあがったとも言える。象徴天皇の地位が国民の総意に基づくものである以上、秋篠宮は国民から理解される結婚でなければならないと考えたのだろう。

10月18日、秋篠宮ご夫妻へのあいさつに向かう小室圭さん ©JMPA

 この間、週刊誌などのメディア、インターネット上では結婚に反対する意見や疑義などが数多く提起された。小室さんに関する様々な噂も展開された。宮内庁はこれに対して「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」を発表、週刊誌メディアによる報道を「雑音」と表現しながら、かなり強い調子でその報道に反論するものの、それは基本的には当時の天皇や皇后に関する記述へのものであったことから、小室さんへの批判は止まらず、それは眞子内親王へも波及していく。また、インターネット上で展開されていたコメントに対応することはなかった。

2021年、眞子さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

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 この時にも、おそらく二人が決めたことなのだからという形で結婚に賛成する人々もいたと思われる。しかしその声は大きく取りあげられなかった。むしろ、結婚に反対する意見や疑義は大きく展開された。それは、賛成する人々が強くそうした思いを持っていたわけではなかったためにその声は小さく、反対する人々は逆に強い思いを持っていたがゆえにその声は大きく見えたのではないだろうか。