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一番たちが悪いのは、終電で渋谷にやってくる若者たち

「終電で帰る人もいますが、一番たちが悪いのは終電に乗って渋谷にやってくる人たち。彼らは朝6時ぐらいまで渋谷に居残るんです。今年の10月31日のハロウィーンは衆議院議員選挙とぶつかりますよね。だから、若者には渋谷には来ず、選挙に行って家でホームパーティーして、国の将来の話をして欲しいね、本当に」(同前)

ジャック・スパロウに仮装した41歳男性 ©文藝春秋 撮影・細尾直人

 21時過ぎ、渋谷には徐々にコスプレ姿の若者が集まってきた。「警察官」「ナース」「ゾンビ」といったコスプレだけでなく「ワンピース」「パイレーツ・オブ・カリビアン」といった作品の登場人物を模した海賊のコスプレ姿も。大多数が、マスクもしっかりつけていたのが印象的だった。ジャック・スパロウに仮装した41歳男性が語る。

「ハロウィーンは毎年来ています。普段からこの格好。例年はハロウィーンが平日だと、その前の週末と当日が盛り上がる。今年はまだ少ないですね。顔のマスクは自前です」

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渋谷センター街 ©文藝春秋 撮影・細尾直人

 この日の夜の渋谷の気温は12度。「ワンピース」の主人公・ルフィの仮装をした男性は、「昨年をのぞいて3年ぐらい連続で来ています。仮装はこれしか持っていないんです。毎回寒いですよ。一応ワクチンは打ってますけど、寒いから風邪ひきそう…」と震えた。

 一方、同じく「ワンピース」の登場キャラ、トラファルガー・ローに仮装した男性は「これは仮装が手軽なんですよ。中に着こめるので温かいです」と答えた。

「ドラケン」のコスプレ姿で大田区から来た30代男性は、「蜂」のコスプレをした20代の彼女を連れていた。©文藝春秋 撮影・細尾直人

 昨年は圧倒的に「鬼滅の刃」のコスプレ姿の若者が多かったが、今年の人気は「東京卍リベンジャーズ」のコスプレのようだ。「ドラケン」のコスプレ姿で大田区から来た30代男性は、「蜂」のコスプレをした20代の彼女を連れていた。その彼女が明かす。

「付き合って1年程です。やはり一度はコスプレして彼と来たかった。これから路上じゃなく、どこか店にはいります」