「文春はマズい」と去っていくコスプレ集団も…
自粛の呼びかけが行われているなか、渋谷にやってきたことが後ろめたいのか、取材班が声をかけると、「写真撮影はNGっす」「顔にモザイクをかけてください」と要求されることが多かった。「東京卍リベンジャーズ」に登場する不良集団「東京卍會」のコスプレをした一団に声をかけると「文春はマズい」と言って、去っていった。
「東京卍リベンジャーズ」のコスプレをして唯一顔を出しての取材をOKしてくれたのはアルゼンチン出身の男性だ。アニメ版「東京リベンジャーズ」の大ファンで3年ほど前に来日したという。手にはしっかり瓶ビールが握られていた。
「アルゼンチンはハロウィーンは何もしない。日本のハロウィーンはいいね。『東京リベンジャーズ』は他の作品にないオリジナル性があるので、とてもかっこいいところが好き。(区が求めている路上飲酒禁止については)みんな居酒屋に行って毎日飲んでいるし、なぜ今日だけがダメなのかと思う」
センター街の中心にあるコンビニの「ファミリーマート」の前では、大音量の音楽と共に仮装した外国人と酔った日本人が酒を片手に、宴会をしていた。警察官のコスプレをした30歳のメキシコ人男性が語る。
「このコスチュームを使うためにやってきました。友達と遊んでいます。明日も来る予定です。自分は飲めないから飲んでいないけど、みんな飲酒が禁止されているのは知っているけど気にしていないね」
映画「キル・ビル」の主人公の仮装をしたアメリカ人女性もこう答える。
「アメリカと日本のハロウィーンの違いは子供がいないということ。大人向けのお祭りですね。(渋谷に来ないでという報道があったが)ちょっと厳しいですね。さっきも警察官に声をかけられてめんどくさいです。ちょっと矛盾していると思います。バーで飲むことができるのに、外はダメですでは。感染の可能性は逆じゃないですか? 今回は初めてきたけど、規模は小さくなりましたね。明日は医者の仮装をした夫と来る予定です」