多くのプロカメラマンが使用する画像処理ソフトPhotoshop(=通称フォトショ)。価格は高価だが、その実力は折り紙付きで、私も写真助手時代を含めれば、もう25年以上お世話になっている。
そのフォトショが、ここ最近のSNS上で話題になっていると聞き調べてみたら、どうやらこの10月26日に発表されたアップデートの新機能「風景ミキサー」が面白いらしい。ということで、早速私もアップデートして、試してみた。
「風景ミキサー」って何?
今回のフォトショのアップデートでは、もちろん様々な新機能が加えられているが、私の目当てはただひとつ、話題の風景ミキサー。どうやらこの機能は、ベースとなる画像に様々な効果をかける「フィルター」に新しく加えられたものらしく、まだまだベータ版でAdobe社では開発段階のようだ。
ではその風景ミキサーとは具体的にどのような機能なのか? Adobe社の説明によれば、ミキサーの名の通り
・2つの風景写真をAIが違和感なく組み合わせ、
・さらにカラーやコントラストの調整を加え、写真の時間帯や季節を変化させて、
・クリエイターが思い描く全く新しい景観を作ることができるというもの
……らしい。しかもその加工はAI任せのために非常に簡単なのだとか。そんな機能が実在すれば世のカメラマンは大変助かるが、本当なのか?
まずは試してみた。
半信半疑で、まずは手近にあった、北海道は知床で撮影した知床五湖の写真に、Adobe社が用意したプリセット画像のひとつをミックスしてみた。
すると、初夏とはいえ肌寒い北の大地の緑まばらな景色が、熱帯の如く緑モリモリに変わったではないか!