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「女性というのはなんて可愛く…」

 リーダー・坂本昌行さん(49)は、芳醇な大人の魅力を湛えた人です。

(「Johnny's net」より)

 デビュー前に一度ジャニーズ事務所を離れた時期があり、復帰後に東山紀之さんの付き人を経験した彼は、酸いも甘いもかみ分けて人生の豊かさを表現できるエンターテイナーです。近年は舞台やミュージカルを中心に活躍し、2016年には第24回読売演劇大賞で優秀男優賞(「MURDER for Two」)を受賞。Bunkamuraオーチャードホールを満席にしたソロコンサート「ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony」では、「女性というのはなんて可愛く、なんて素敵で、ときにわがままなんでしょう? つかみどころのないところも、女性がチャーミングな理由のひとつだと思います」という伝説のMCを披露し、大人のファンたちを大いに酔わせました。

 解散発表後、出演中の舞台「Oslo」のカーテンコールでは「(ファンの)みなさんにとっては、非常につらく悲しいお知らせではあったと思いますが、第2章のスタートとして、僕たちはこのエンターテインメントの世界にい続けます」と宣言。リーダーらしく新たな希望を示してくれました。

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特撮美男子路線はこの人から始まった

 長野博さん(48)は、一歩踏み込んだ思いやりを持つ人です。

(「Johnny's net」より)

 長野さんは1996年、ジャニーズ初の“ウルトラマン”として「ウルトラマンティガ」(TBS系)の主人公マドカ・ダイゴ役を演じ、従来にないスマートでさわやかなヒーロー像を確立しました。“長野ティガ”の登場は、その後のつるの剛士さんのウルトラマンダイナや、オダギリジョーさんの仮面ライダークウガへと引き継がれ、特撮ヒーロー美男子路線を確立したエポックメイキングなキャスティングでした。

 余談ですが、“バレーボールデビュー組”の後輩でもある有岡大貴さん(Hey! Say! JUMP)は、「エヴァ」の庵野秀明さんが企画・脚本を務める「シン・ウルトラマン」(2021年初夏公開)への出演が決まっています。ジャニヲタにとってウルトラマンといえばティガ=長野さんなので、その系譜を有岡さんが継ぐことで、改めて長野さんの功績の大きさが際立ちます。

 V6内では“お母さん”と呼ばれ、調理師と野菜ソムリエの資格を持つ長野さん。グルメ番組の出演や料理関連の著書も多数。本には「なぜこの材料を先に入れるのか? なぜゆっくり火入れをするのか? とか、全部理由があるのでその理由もきちんと記載」したのだそう。丁寧なコミュニケーションから滲み出る誠実さは、ファンならば誰もが知るところです。