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半裸で女性のスタッフを呼びつけるセクハラも
スタッフを呼びつけるのが男性客だとセクハラ要素も加わってくる。
「常連のお客様に多いんですけど、男性のお客様に、女性のスタッフを指名して呼びつける人がいます。それも『ここが汚れている』とか『綿棒が無い』とか、特にそのスタッフでなくてもいい用件で。入浴施設ですから、お客さんの格好も半裸だったりするじゃないですか。それを見せつけたいだけなのかな、って思いますね」
そして、処理が最も難しいのは「客同士のトラブル」だという。
「ご婦人の方で、いつも来てくださる常連さんたちのグループがあるんですよ。その方々の中で、独自のマイルールがあるみたいで、ドライヤーの出し方とか、『私はここの席』という定位置が決まっている。そのルールを知らない方がやってくると、『そこは〇〇さんの席だから』と牽制するんです。
お風呂のなかでも『髪の毛を結ばなくてはいけない』『炭酸風呂の炭酸ガスが出る口を塞いではいけない』などのマナーに厳しくて、それでお客様同士で揉めることがあるんです。そんな常連マダムたちはパウダールームでいつもお話をされていて、知らない人がくると急に黙るとか、女子校の教室的な雰囲気になってますね……」
広いお風呂にゆっくり入るときくらいは浮世を忘れたいものだが、より厳しい相互監視社会と化している場合もあるようだ。
昔から銭湯は「身近な社会性を学べる公共の場」といわれてきたが、スーパー銭湯でもその教えを引き継ぎ、よりスーパーな社会性を学ぶべきなのかもしれない。