見かねたA氏は10月6日、島田の弁護士宛に最終勧告となる書面を送ったが、島田側からA氏の元に連絡はなかった。取材班は11月3日、事実を確認するために島田本人に電話をかけた。
――A氏に借りたお金の返済が滞っていると聞いています。
「私が借りたお金ではなく、保証人でした。返済が遅れたのは映画の撮影で地方に行っていて振り込めなかったからです」
――A氏は支払いが遅れるという連絡を受けていないそうです。
「もともと2カ月分(9、10月分)をまとめて払うつもりで弁護士に伝えていました」
――契約書には9月10日に10万円、毎月末日までに2万円を支払うと明記されています。
「私自身が仕事で日本にいないことが多いので、9月と10月の2カ月分をまとめていただきたいと、私の弁護士さんとお話ししているところです。私が映画の撮影で日本にいなくなっちゃうので」
「まとめて払うんだったら、いいに決まってますから」
――9月と10月の支払いの話し合いを11月の今されているのですか?
「だから、私は鹿児島でずっと撮影をしていたんですよ。鹿児島のATMで私のネットバンキングカードが使えなかったんです。あのね、毎月2万円ずつ返済しなくてもいいんですよ。だってそうですよ。まとめて払うんだったら、Aさんにもいいに決まってますから」
――A氏は3000万円以上の債権を免除されるなど、かなり譲歩しているように見えます。
「そもそもお金を借りたのは私じゃないので、借りた人が返すのが普通じゃないですか。それなのにAさんは貸した方から取れないから、何年も私から取ろうとしていたんです」
――A氏は金額以上に誠意の問題だとも発言しています。
「Aさんというのは元々私のファンで、別の方(K氏)にお金を貸したのに返してもらえないからと言って私に返金を迫ってきました。私はずっと苦しんできた人間なんです。不誠実な対応なんてまったくしていないです」
契約書に明記された支払い期日を守らなかったことについて、最後まで島田の口から謝罪の言葉が語られることはなかった。しかし翌日の11月4日、島田からA氏の口座に、10月31日までが期日だった分の合計14万円が突然振り込まれた。