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ポイントと幸福度の行方

 ポイントの活用によってユーザーがお得感を得る側面だけで言えば、マイルズも大手モールもやっていることは変わらない。しかし、移動することでポイントが貯まり、環境や自分自身が幸せになれるマイルズにおいては、ポイントは“ちょっとしたオマケ”程度のものであり、大手モールが提供しているサービスの主目的にはならない。

 過熱するポイント合戦も、どこかでブレーキをかけなければ、出店するネットショップがいつか息切れを起こしてしまう。店舗同士が身を削りながら争う構図は、言葉は悪いが、動物同士を死ぬまで争わせるブラッド・スポーツと大きく変わらない。

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 先述した調査結果のように、円を重視する人よりも、ポイントを重視する人のほうが、幸福度が高いのは事実である。しかし、ポイントを付与する側の幸福度は、決して高くはない。

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 そのような歪んだネットショップ同士のポイント競争に、マイルズの概念は一石を投じてくれるかもしれない。