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ゴルフ・倉本昌弘会長が解任要求 問題視された巨額損失トラブルと、ワンマン体質

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会長に就任してからワンマン体質に

 倉本氏といえば、82年の全英オープンで日本人選手として過去最高の4位となったゴルフ界のレジェンドだ。2014年からPGA会長に就任している。

「社交的でトークも達者。会長に就任してから、組織改革にも積極的に取り組んできた。しかし近年は『私のおかげで試合数が増えただろ』などと周囲に自慢げに話すなど、ワンマン体質に。先日、自主隔離期間中にゴルフをしていたことが報じられた石川遼選手は、自ら選手会などの役職を辞任しました。今後、石川選手にはPGAとしても処分が検討されるはずですが、そうなると倉本さんは辞任しないのかとの声が再び高まるでしょう」(同前)

石川遼はペナルティを受けたが……

「我々の不徳の致すところだと思っております」

 この騒動について、倉本会長は電話でこう答えた。

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――解任請求に対して、どう受け止めているか。

「(社員総会の開催を)拒否しているわけではなく、私に議決権がないのです。もちろん、会にとって良いことではなく、真摯に受け止めなければいけないと思います。ただ、公益認定等委員会からの報告要求を受けたことで理事の資質を問われていますが、報告要求とは正常な会を運営するためのもので、罰則を伴うものではありません。であるなら、解任にあたらないと思っています」

 

――解任すべきとの声が多数ある現状については?

「今回の対応を含め、我々の不徳の致すところだと思っております。理事会や総会で説明はしていますが、理解を得られなかったところがあるのかなと。決して(会長の)地位に拘っているわけではなく、責任があるのであれば取らざるを得ないと思っています」

 前出の関係者が嘆く。

「実は理事や代議員による会長の解任請求は今年の夏以降、二度も出ています。こうした混乱を招いていること自体、組織運営が正しく行われていないという証拠だと思います」

 コース外の“泥仕合”。ホールアウトは遠そうだ。

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