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「秋篠宮家流ではなく、クラシカルでオーソドックスなものに」

「秋篠宮さまは、来年3月に中学校を卒業される長男・悠仁さまの進学先について、会見で『本人とも相談しつつ進めております』と語られました。ICUに進まれた眞子さんや学習院大学を中退してICUを選ばれた佳子さま、幼稚園からお茶の水女子大学附属で学ばれている悠仁さまと、秋篠宮ご夫妻は自由な選択を尊重するご教育方針にこだわりをお持ちのようです。

 けれども、宮内庁のOBなどからは『そろそろ軌道修正が必要なのでは』といった声も漏れ伝わってきています。将来の天皇として悠仁さまには、上皇陛下や天皇陛下も学ばれた学習院に進まれるべきという意見が根強く存在することも間違いありません。

悠仁親王殿下 宮内庁提供

 皇室の儀式が軽いものであるとの印象を与える結果を生み、日本にご両親を残して遠い異国の地を第二の人生の舞台として選んだ眞子さんの“結婚騒動”に鑑み、悠仁さまのご教育は秋篠宮家流ではなく、クラシカルでオーソドックスなものに方針転換すべきではなかろうかといった議論が起きているのです」

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 今回は政府や宮内庁の“無策”も問題視された。皇室をめぐっては、安定的な皇位継承の在り方を議論する政府の有識者会議が、岸田文雄政権発足後初めて11月30日にも開催される見通しだ。

「女性天皇実現に向けた検討は見送られることはすでに決まっています。12月6日に召集される臨時国会でも新型コロナウイルス感染症対策に関する補正予算案の審議に終始することは明らかで、将来を見据えた皇室の制度設計は置いてきぼりの状況です。

学習院大学 ©文藝春秋

“国民とともに歩む”皇室本来の姿

 しかし、秋篠宮家に対する不信感から『悠仁さまではなく天皇・皇后両陛下の長女・愛子さまを天皇に』といった声が一部で強まっていることも事実です。秋篠宮ご夫妻が方針転換されて、伝統的な帝王学を悠仁さまに施す環境を整えなければ、天皇陛下のなさりようを幼い頃からお側でご覧になってきた愛子さまに対するご即位待望論が強まってくることは、十分に考えられます。

 眞子さんは結婚会見で、国民を『私のことを思い静かに心配してくださった方々や事実に基づかない情報に惑わされず、私と圭さんを変わらずに応援してくださった方々』とそれ以外に区別したことで、国民を分断させてしまいました。同じ環境で育てられた悠仁さまが眞子さんや佳子さまと同じようなお考えやご発想をお持ちになるのではなかろうかという不安の声も出てきています」(同前)

 上皇陛下は2019年、「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と述べ、退位された。“国民とともに歩む”という、皇室本来の姿に早く戻ってほしい、と願う者は多いのではないか。

2019年1月2日、平成最後の一般参賀でお手振りをされた上皇上皇后両陛下 ©JMPA