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2021/12/09

パパとしてのデート費用は1回14万円

「妻があんたは好きにしていい、っていうからパパ活なんです」

 創業から6年が経って、事業は軌道に乗った。お金と時間はある。ひとり暮らしの部屋でゆっくり考えて、やってみたいと思ったのは女遊びだった。既婚なので婚活はできないし、そもそもなんのメリットもない結婚にはもはや興味はない。恋活といっても、同年代の考えの古い女性には心からウンザリしている。キャバクラやクラブのような派手な水商売の女性は苦手で、風俗に通うほど性欲が旺盛なわけでもない。若い女性を紹介してくれる交際クラブがベストだった。いろいろ調べて、ユニバース俱楽部の男性会員になった。

「パパ活はめちゃめちゃお金がかかります。単純なことだけど、女の子と会うじゃないですか。新しい女の子に会うたびに交際クラブに5万円を払う。5万円を払って初回のデートするじゃないですか。それからご飯に2万円がかかるとしましょう。さらにホテルに2万円、女の子への小遣い5万円。1度のデートで14万円ですよ。14万円かかることを、何回続けるかって話なんですよ。一般庶民ができるわけがない。それはパパ活をやってよくわかりました」

 本橋さんがするデートは、決して特別ではない。1人1万円程度のコースディナーの食事をして、食事だけで終わる日もあれば、その後に大人の関係になることもある。場所はラブホテルではなく、シティホテルを予約する。初めて出会う女性と大人の関係になる場合、それだけで平均して14万円程度の費用がかかってくる。

 スマホをだしてLINEを見せてくれた。トークにズラリと若くて華やかな女性が並ぶ。全員ユニバース俱楽部で知り合った女性だという。20人以上はいるだろうか。

「もう何年もパパ活しているけど、いまだに自分がどうしてパパ活をしているのかわからない。はっきりいえる目的はないです。ただ、結婚だけはありえないかな。自分はなにがしたいんだろうって、いつも思っていますよ。エッチすることが絶対条件じゃないので、デートして飯食って終わりの子もいれば、泊まりの旅行に行く子もいる。たぶん、僕は続いている子が多いほうだと思う。ガツガツしないからじゃないですか」

 いまも月2~3人平均で新しい女性と会い続けている。1度で終わることもあれば、継続することもある。この2年間、常時20人くらいのパパ活女子たちと同時進行している。相手はできるだけ合理的に稼ぎたい女性から、月に数万円あればいい、お金も欲しいけど楽しみたいなどなど、女性たちのスタンスはそれぞれだそうだ。

【続きを読む】《露骨な価格交渉も》「本番、本番」と母親の言葉をオウム返しする息子の横で…“中年パパ活女子”たちを悩ませる“厳しい現実” 

パパ活女子 (幻冬舎新書)

中村 淳彦

幻冬舎

2021年11月25日 発売

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