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【写真多数】シンクの生ゴミ、鮭の皮…“食品サンプル”ギネス記録保持者の主婦が語る「私が出会ったヘンなサンプル」

【写真多数】シンクの生ゴミ、鮭の皮…“食品サンプル”ギネス記録保持者の主婦が語る「私が出会ったヘンなサンプル」

2021/12/11
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 小幡さんの自宅部屋にはコレクションが所狭しと飾られているが、ごく普通の主婦である小幡さんがコレクションを始めたきっかけは小さな食品サンプルだった。

 

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「子供の頃から何となく好きではあったんですが、集め始めたのは20歳の頃だったと思います。その頃に遊びに行ったディズニーランドで見つけた小さなマグネットタイプのお土産品がきっかけでした。

 その時はかわいいな、面白いなと思ったくらいでしたが、よくよく考えてみたら、あの食品サンプルってお店をやってる人じゃなくても普通に買うことができるんだって気づいて。

 それから空港のお土産屋さんで売っているようなミニチュアの食品サンプルなんかを見つけるたびに集めるようになって、気が付いたらいつのまにか合羽橋の専門店に毎月通うくらい夢中になっていましたね」

 
 
空港・ディズニー購入品他

コレクションの中で最も高価なものは

 30年以上かけて集めたコレクションは膨大で、ギネスブックに掲載されたコレクション数は8083個だが、実際にはもっと多いようだ。

「自分では幾つあるか把握していないのですが、ギネスワールズレコードのスタッフと認定員さんが我が家に来てカウントしたところ、ギネス世界記録に該当するアイテム数は8083個とのことでした。重複しているものやドリンク類などはカウントされないそうで、条件を満たさないものを含めれば1万点以上あったそうです。今はそこから更に増えていますね」

 コツコツと買い集めただけに、かかった総額がいくらになるのか想像もつかないというが、一般的に食品サンプルの価格はどのくらいなのか。

「お土産用の小さなものだと700~1000円程度で買えますし、凝ったものだと2万円前後するものまであります。有名な食品サンプル製造会社の「ながお食研」さんに特別に依頼して作ってもらいました」

ジャンボハンバーガー(26,000円)

 実は、食品サンプルは、各店舗が買い取らずにリース契約をしているケースが多いという。そのため、何度もリースされた中古品が売りに出されることもあり、そうした掘り出し物に出会う楽しみもある。

「基本的には普通に売っているものを買っていますが、年に1~2度、食品サンプルを作っている職人さんのイベントが開かれたりするので、そこに足を運んだりもしています。ただ、コロナ禍もあってここのところイベントもやっていませんし、残念ながら店を閉めてしまった老舗の専門店もあります」