ものまねマスクメイクで、一躍TVに引っ張りだこになったタレント・ざわちんさん。特に元AKB48の板野友美さんのものまねメイクは、街中で本人と勘違いする人が続出するほどだったという。

 ブレイクから7年、昨年からコロナによりマスク着用が日常化したため、ざわちんさんのマスクメイク術に、新たに注目が集まっている。そんなざわちんさんに、マスクメイクを始めたきっかけや、マスクを外すことを決めた理由、マスクメイクのポイントなどを詳しく聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)

ざわちんさん ©松本輝一/文藝春秋

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もともと自分の顔にすごくコンプレックスがあった

――ざわちんさんといえばマスクメイクですよね。中学生の頃からマスクメイクの研究をしていたとのことですが、始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

ざわちん 当時、風邪でなくても、マスクするのが流行っていたんですよ、女子の間で。別に意味があるわけじゃないけど、マスクしているのがかっこいい、イケてるみたいな。だから私だけが、マスクしていたわけではなくて。

 ちょうどその頃、桐谷美玲さんの大ファンだったので、雑誌に載っていた桐谷さんのメイク術を真似して、マスクをして友達と遊びに行ったんです。そしたら友達に「すっごいそっくりじゃん!」って言われて、マスクメイクいけるかも、と思ったのが一番最初です。

 もともと自分の顔にすごくコンプレックスがあって。母がフィリピン人なんですけど、肌が黒いのがすごく嫌だったんです。それに面長な顔も嫌いで。自分の顔に自信がなかったんです。

 でもマスクをすることで目元しか見えない。コンプレックスの顔の半分が隠れるし、みんなからも可愛いと褒められるのが嬉しくって。それでどんどんのめり込んでいきました。

©松本輝一/文藝春秋

似せるのに重要なのは眉毛と髪型

――そこからいろんな芸能人のメイクをしていったんですね。

ざわちん そうです。桐谷さんの次にくみっきーさん、浜崎あゆみさん、倖田來未さんのものまねメイクをしていきました。そのたびに友達に褒められていましたね。SNSに載せたりはせずに、あくまで自己満でやっていました。