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2022年の論点

米国企業なら初任給1200万円で年収は日本の2倍、生涯賃金は3億円の差… 海外進学を考える親子が抱える日本への“切実な不安”

2021/12/26

source : ノンフィクション出版

genre : ライフ, 社会, ライフスタイル, 教育, 国際, 働き方

 近年、日本から海外大学を目指す人が急増している。一時期、「東大よりハーバードに行こう」というキャッチフレーズも流行ったが、今ではハーバード大学などのトップ大学に限らず、海外の様々な大学への進学を幅広い層が目指している。コロナの蔓延によって、出願者数は減るという見方もあったが、蓋を開けてみれば全く逆の現象がおこった。大学の出願データを見てもハーバード大学やスタンフォード大学のトップ大学は30%出願者が増え、マサチューセッツ工科大学にいたっては65%出願者が増えた。

 理由の一つに、入学審査にこれまで必要だった大学入学適性試験(SAT)の提出がコロナの影響で一時的に任意になったことが挙げられるが、10年前の出願者数と比較しても米国大学の出願者数が倍に増えていることを考えれば、一時的なトレンドではないことがわかるだろう。

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 私は国内から海外大学を目指す受験生を支援するCrimson Educationという海外進学塾を展開している。弊社の入塾希望者は急激に増えており、今では毎年200名以上の海外進学希望者の出願支援を行っている。私は、入塾前に必ず本人と親御さんと面談を行い、海外進学を考えるようになった理由を聞いている。ここでいくつかご紹介したい。