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《義母と娘のブルース スペシャル》綾瀬はるかが狼狽した2020年… 2年越しで期待高まる竹野内豊の“贅沢”な登場とは

《義母と娘のブルース スペシャル》綾瀬はるかが狼狽した2020年… 2年越しで期待高まる竹野内豊の“贅沢”な登場とは

2022/01/02
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贅沢すぎた竹野内豊、佐藤健の使い方

 さて、今回放送される新作スペシャルは、連続ドラマ最終回の1年後を描いた『2020年謹賀新年スペシャル』の続きとなります。

『2020年謹賀新年スペシャル』は置き去りにされた捨て子を中心に亜希子、みゆき、章らが繰り広げるドタバタ&ほっこりなストーリーでしたが、なんと良一を演じていた竹野内豊さんが再登場。良一は亡くなっているので瓜二つの別人・良治役での出演でした。

 ただし、良治は何度も何度も亜希子とニアミスするものの、本筋のストーリーにはほとんど絡んでこず、亜希子は元旦那にそっくりな良治の存在に気付かぬまま物語は進みます。ラストシーンでようやく対面することになるのですが、良治はコンサル業をしていた亜希子と敵対する外資系ファンドのボスだったのです。

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©文藝春秋

 亜希子は対面した敵が良一そっくりな男だったことに狼狽し、『2020年謹賀新年スペシャル』は終了。そう、まるで連続ドラマの途中回のような、続きがめちゃくちゃ気になる終わり方で、ファンはそのまま2年間放置されていたわけです。

 このように続編をぷんぷん匂わせて終わるドラマや映画も少なくありませんが、この時点ではスペシャル版・第2弾が確定していたわけではないでしょう。ファンは第2弾があるのかとやきもきしたまま2年間を過ごしていたはず。

本作のファンにとって垂涎の展開となるのでは

 ちなみに、竹野内さんの使い方がなんとも贅沢ですが、これは連ドラ版の手法を踏襲しているとも言えるのです。

 連ドラ版のみゆきが小3時代の前編では、佐藤健さんは本筋にはほとんど絡まない贅沢な使い方がされていました。亜希子と章は何度もニアミスしていましたが、お互いの存在は知らないままで、きちんと対面するのは9年後の後編になってから。

2012年の映画『ひみつのアッコちゃん』舞台挨拶にて ©文藝春秋

 つまり、連ドラ版の前編では章を謎のキャラのままにしておき、後編で主要キャラとして登場させるという手法を、2年間も空いたスペシャル版の第1弾と第2弾で、良治に踏襲させるという奇策をやってのけたというわけです。

 2年越しの伏線回収……脚本家や制作陣の胆力には頭が下がります。

 いずれにしても、今回の『2022年謹賀新年スペシャル』では竹野内さん演じる良治がストーリーの主軸になる模様。それは綾瀬さん、竹野内さん、佐藤さん、上白石さんの四者が一堂に会するシーンが、初めて実現するかもしれないということでもあります。本作のファンにとって垂涎の展開となることでしょう。

《義母と娘のブルース スペシャル》綾瀬はるかが狼狽した2020年… 2年越しで期待高まる竹野内豊の“贅沢”な登場とは

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