昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/12/20

「成り上がり」のどこが悪い?

 成り上がりの人って、世間から何かと言われるよね。「あいつはただの成り上がりだろ」とか。浅草の旦那衆なんかも昔から小馬鹿にしてたよ。でも、私の死んだ旦那(和菓子屋「菊水堂」若旦那・冨永健司さん)は、ちょっと違ってた。

「成り上がりのどこが悪いんだ? 成り下がるよりいいだろ」

 旦那が言ったのよ。これ名言でしょ。

 ホリエモンとか別にいいと思うよ。私にはあんなことできないし、儲けたお金で社会貢献してくれれば余計いい。もしくは自分だけ楽しんで一生暮らしていくのか、それも本人次第。

 ホリエモンが本に書いてるけど、「お金なんか一銭もいらない、いつでもつくれる」。そこまでいきゃたいしたもんよ。ただ、ホリエモンはスターだからね。いざとなれば、大勢いるファンからお金集めることもできるしさ。

©iStock.com

 成り上がりには、密かにお金持って、何してんのかわかんないような人もいる。お金儲けるのはその人の勝手だけど、社会愛があるのかないのか、何をどう思うのか。それも儲けた人の自由。別にうらやましがることもない。

 成り上がりにイチャモンつける人たちって、気持ちのどこかに妬みがあるんだと思う。だけど、他人を妬んだってしょうがない。「成り上がりのどこが悪いんだ? 成り下がるよりいいだろ」って言ってたほうが、よっぽど気分が清々しいよ。

クラウドファンディングとヨイショ

 まあ、お金持ちで感心する人は少ないんじゃないの。お金持ちは基本的にケチ。

 でも、ケチはケチでも、訳のわかったお金は出すわよ。綺麗に稼いだお金持ちで、ちゃんとした人なら、訳のわかったお金は出す。

 だから、訳のわかったお金を出してもらえるように、お金が欲しい人は努力しろと。訳のわかったお金は出してくれるよ、絶対に。

 もう、壁にぶち当たったら、金持ちに頭下げてヨイショでもなんでもして金を借りる。でなかったら、投資してもらうとか。あのクラウドファンディングっていうの、若い人はやったほうがいいよ。

「プライドのある人はクラウドファンディング。プライドのない人は金持ちをヨイショしろ」

 さらに言うと、

「アイデアがある人はクラウドファンディングで金を集めろ。アイデアがない人はヨイショで金を借りろ」

 クラウドファンディングかヨイショ。これが究極の選択よ。

この記事の写真(2枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー