《24人死亡 北新地ビル放火》注目を集める“紙袋を置いた男”の正体「離婚後に孤独感から息子の頭部を包丁で何度も刺し、逮捕された過去が…」

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「近所付き合いがほとんどなかったようで、近隣の住民はまったくどのような男だったのか把握していません。かつて結婚はしていたようですが……」(事件担当記者)

規制線が張られた男の自宅 ©文藝春秋

男が起こした衝撃の事件「玄関に血溜まりが…」

 取材班が、男の元妻が住んでいるというマンションに足を運ぶと衝撃的な話を聞くことができた。近隣の女性住民はこう証言する。

「元々近所付き合いがない方々でしたが、やはり10年くらい前に起きた“あの事件”が気まずいんとちゃいますかね。事件の数年前になるんかな、父親以外の3人で15年ほど前に越してきました」

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 この近隣住民によると、女性と息子2人の一家だったようだ。父親である男が同居していたかは不明。近隣住民は姿を見たことはなかったという。

「私の息子が見たんですけど、ある日、朝方に警察の方がたくさんいたことがあったそうなんです。しかもあの部屋の玄関が空いていて、中を見ると血溜まりができてたって。親子トラブルで、お父さんが息子さんを刺したそうなんです」(近隣女性)

元妻や息子らが住んでいるマンション。ここで事件が起きた ©文藝春秋

 別の近隣住民の男性も「血まみれの部屋から男性が救急車へ運ばれてた」と約10年前の事件の状況を振り返る。

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「刺されたのは2人の息子さんのうち、お兄さんの方。どうやらお兄さんが働くか働かないかで揉めたのが原因やったと聞きました」

 当時の報道によると、男は長男の頭部などを包丁で刺したとして、殺人未遂容疑で逮捕。別居していたとみられる男が、妻と息子の住む部屋へ来て食事、飲酒し、酔った勢いでかばんに入れていた包丁で刺したという。

 何が男をそんな凶行に駆り立てたのだろうか。当時の裁判を知る関係者にも取材することもできた。