昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2022/01/15

一言でバッサリ「嫌い」「ダサい」「ダメ」がウケるテレビ

益若 友達のケンカの仲裁で話を聞くと、聞く人によって全然印象が違うみたいなことってありますよね。Aさんから聞いたらAさんが被害者に思えるけど、Bさんから聞くとAさんは完全に加害者みたいなことはよくあることだと思うので、だったらどっちの背景もわかった上で、考えて発言したいんです。

 でもテレビはどっちつかずの、歯切れの悪い発言は好まれません。「嫌い」「ダサい」「ダメ」と、一言でバッサリ言い切る表現がウケるんです。私も仕事と割り切ってコメントしていたこともありました。でも言った後はめちゃくちゃ自分自身だって傷つきましたし、後悔したんです。だからわかりにくかったりまどろっこしかったとしても、今は自分なりの言葉で話すようにしています。

ハッピーなことを「はい、マウント」で片付けられないように

 

――ちょっとした失敗や間違いも許されない、SNSの息苦しい雰囲気も気になります。

益若 今は「常識」を求めすぎてるから、一回でも失敗した人を、周りが立ち上がれなくなるまで叩きますよね。このままの世界線が続いていくのは本当にこわいし、才能のある人が出てこなくなってしまう気がします。

 それにすごくハッピーなことをSNSでつぶやいても、「はい、マウント」と言われることもある。例えば日本だと、「うちの子ってほんとに天才で、この前もテスト100点取ったの」っていう言い方しないですよね。むしろ周りからポジティブな反応が得られないことを見越した上で、「うちの子たまたま100点取ったけど、ほんとにただの偶然」と書く方が正解みたいになっている。

 でも子どもからしたら頑張りを否定されたように感じるでしょうし、そもそも、素敵なものを素敵と言えない文化はしんどいです。自分のハッピーを「はい、マウント」っていう言葉一つで片付けられないようにしたいし、みんなも、好きな人たちとの時間や幸せを変に隠したりせず、自然に過ごして健康的にやっていけたらいいですよね。

写真=深野未季/文藝春秋

その他の写真はこちらよりご覧ください。

2021年 インタビュー部門 BEST5

1位:「今は犬1頭と猫1匹だけ…」借金3億を背負って「動物王国」を閉園したムツゴロウさん(86)が辿り着いた“北海道のログハウス生活”「今は自分が生きていくだけでやっとです」
https://bunshun.jp/articles/-/50887

2位:「セックス中に何度も吸うと意識が飛んで…」17歳で違法薬物“RUSH”にハマったワケと幼少期の「虐待とネグレクト」《元女子受刑者の告白》
https://bunshun.jp/articles/-/50884

3位:「芸能界を辞めようと思っていました」人気絶頂でレギュラー降板…加藤晴彦が初めて明かす“20年前の真相”
https://bunshun.jp/articles/-/50883

4位:「安全日なんてない、と今は言いたい」デビューから10年、下ネタで一世を風靡したあやまん監督(42)の“後悔”
https://bunshun.jp/articles/-/50881

5位:益若つばさ 避妊リング「ミレーナ」“炎上覚悟”で公表のワケ「“はいマウント、承認欲求強め”で片付けられないように」
https://bunshun.jp/articles/-/50880

この記事の写真(13枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文藝春秋をフォロー